ビッグコミックスペリオールで2021年に発表された
人気漫画「トリリオンゲーム」（原作：稲垣理一郎、作画：池上遼一）について
感想（レビュー）を語ると同時に、この作品の魅力
などを話していきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「トリリオンゲーム」　です。

 

トリリオンゲームは漫画として知っている人よりも
ドラマで知っている人の方が多いかもしれません。

ドラマはTBS系列で2023年7月から9月まで放送
Snow Manの目黒蓮さんが主演で人気を博しました。

ちなみに「トリリオン」という言葉を調べてみると
「10の12乗」つまり1兆を示す言葉のようです。

直訳すると「1兆ゲーム」

つまり1兆円を獲得するゲームを描いた漫画かと思いきや
1兆ドル（約130兆円）の獲得に挑戦するという漫画になっています。

ここまで聞くと「カイジ」や「嘘喰い」のように
ギャンブルをやるのかと思ってしまいますが
「トリリオンゲーム」はビジネスで成り上がっていくストーリーになっています。

そんなトリリオンゲームの魅力を伝えていきましょう。

 

「トリリオンゲーム」を無料で読むには

「トリリオンゲーム」をすぐ読みたい方は
「サンデーうぇぶり」という無料アプリで読むことが出来ます。
（ｉＯＳ・Android双方で使えるアプリになっています）

 　

 

 

「トリリオンゲーム」はどんな作品？

「「トリリオンゲーム」」は週刊ヤングジャンプで連載されている人気漫画です。

原作：稲垣理一郎
作画：池上遼一
出版社：小学館
掲載誌：ビッグコミックスペリオール
掲載期間：2021年1月号～
巻数：7巻（2023年11月24日現在）

 

「トリリオンゲーム」の概要とあらすじ

お台場の海が見えるタワーを所有するガク

彼はかつて海の見える家を買いたいと願っていたが
総資産100兆円を超え、世界でトップ10に入る富豪になった事で
想像とは違う形で夢を叶えたのであった。

これはそんなガクがパートナーのハルと共に
成功していくまでのストーリーを描く物語である。

 

話は学生時代に遡ります…

内気でオタク気質だったガクはカツアゲにあっていました。

ハルはそんな姿をみて助けに入りますが
チンピラ達を殴り倒す姿が防犯カメラに撮られていました。

ガクは超リア充なハルに嫌悪感を抱きつつも
純粋な善意で救ってくれたことに感銘を受け
持ち前の技術で防犯カメラのシステムにハッキングしデータを消去します。

その姿をみたハルはガクの才能を認めます。

時は経ち、就職活動の時期になります。

突き抜けたコミュ力を持ったハルは受けた会社、全て採用されますが
陰キャなガクは面接がネックとなり、全て不採用となっていました。

そんな2人は第一希望である日本最大のIT企業ドラゴンバンクの面接を受けます。

ドラゴンバンクでは社長令嬢であるキリカ（桐姫）らが
ベテラン社員に混ざって面接官を務めていました。

若いながらも確かな眼力を持つ桐姫はガクの面接結果について
全員が「×」をつける中、一人だけ「◎」をつけます。

ハルの面接についても、周りのベテラン社員は雰囲気で「〇」をつけたものの
コミュ力の裏に隠された知性を見抜き「◎」をつけます。

ハルは満場一致での採用となりますが
ガクは桐姫の評価が反映されずドラゴンバンクを不採用となってしまいます。

ハルはガクが認められなかったことを不満に思い
入社式初日に会社を退職、ガクと2人で起業する事を決めます。

果たしてハルとガクはどんな形で企業を大きく出来るのか？

2人のシナジーは世の中にどんな影響を与えていくのか？

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

⇒（参考）漫画「トリリオンゲーム」のあらすじはコチラ

このあらすじまでわずか3話程度
漫画を読み始めるとあっという間に引き込まれる魅力があります。

それでは「トリリオンゲーム」の魅力を語っていきましょう。

 

「トリリオンゲーム」のここが面白い！

スティーブ・ジョブズを彷彿とさせるスケールの大きなストーリー

トリリオンゲームを読んで、最初に感じたのは
「スティーブ・ジョブズの物語っぽいなぁ」という点

ハルとガク、この2人は対照的な存在ではありますが
それぞれに飛びぬけたスキルを持っています。

こんなキャラクター設定になっているのですが
これはAppleの創業者であるスティーブ・ジョブズと
ジョブズのパートナーだったスティーブ・ウォズニアックに酷似しているんですよ。

ジョブズはコンピューターの知識に秀でていそうなイメージがありますが
著書などを見てみるとコンピューターに関する知識には疎かったようです。

代わりにズバ抜けた行動力と社交性、頭の回転が速さを持ち
強い信念と言葉で周囲を説得する力を持っていました。

一方のウォズニアックはコンピューターに関する深い知識とスキルを持ちながらも
おとなしい性格で人前に出てアピールするタイプではありませんでした。

この2人の関係を再現してハルとガクのサクセスストーリーを見せてくれる
と思ってしまうと読者側としてはワクワクドキドキしますよね。

しかも狙っているお金は1億円とか100億円とかじゃないんですよ。
100兆円です!!（笑）

世界での長者番付を見てみても個人資産を100兆円持っている人はいません。

当然、資産額ではなく企業としての売り上げベースでの換算にはなると思いますが
世界最大の成功者をモチーフにしたスケールの大きい物語は
読者を引き付けて離さない漫画へと昇華させてくれています。

 

半端ない疾走感

「トリリオンゲーム」は原作者と作画が違うタイプの漫画です。

そして作画を担当する池上遼一さんはトリリオンゲーム以外にも
「サンクチュアリ」「オデッセイ」「アダムとイブ」など
多数の作品を世の中に残しているレジェンド級の漫画家です。

この池上さんの作画が安定感だけでなく
動きやリズム感などを生み出してくれます。

物語自体もどんどん展開していくというテンポがあり
疾走感に溢れた作品になっています。

実際問題、日本には兆を超える単位で成功している会社はごくわずかです。

日本はムラ社会で、横並びを強要されるため
突出した存在は叩かれてしまうという傾向にあります。

そのため、トリリオンゲームのストーリー展開は
かなり浮世離れした感じを受けるかも知れませんが
ヒーロー物の漫画を見ている感じで面白いんですよ。

サクセスストーリーを描く、漫画らしい漫画

小さなことは考えず、ツッコまず、トリリオンゲームの世界に
どっぷりと浸かって読むとより楽しさを感じますよ。

 

「トリリオンゲーム」の全体評

ここまで「トリリオンゲーム」の感想・評価を語ってきました。

ドラマで放送されるというのも納得できるくらいの作品です。

私が思う魅力は簡潔にまとめると以下の3点

オススメ出来る仕上がりになっているので
ドラマを見て、漫画を見ていない人はもちろん
テレビを見なかったよという方にも見てほしいですね。

 

 

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