壁の多い兄妹の結末とは、「僕は妹に恋をする」の見どころについて【あらすじ・感想】

恋愛は誰しもが一度は経験があるものでしょう。幼馴染・クラスメイト・仕事仲間など様々です。しかし中には兄妹で恋をしてしまう禁じられた関係に落ちる人もいます。

 

一般にタブーとされる関係ですが、だからこそ揺るがない純愛があります。そんな愛を描いた「僕は妹に恋をする」をレビューしたいと思います。

 

僕は妹に恋をするについて

作者:青木琴美

巻数:全10巻

 

あらすじ

この作品では至って一般的な家庭に育った兄妹がいます。主人公は結城頼であり、恋をする相手は双子の妹、郁です。二人は幼いころからとても仲が良く、両親も二人のあまりの中の良さからとても円満な関係性を築いていました。

 

しかし、頼は成長していく中で郁に対して恋愛感情を抱いていくようになりました。「妹なのに」と幼いながらもいけない感情を抱いていることに苦悶し、辛い日々を送っていました。

 

そして、成長していく中でその思いは心の内に秘め、ずっと仲の良い兄妹の関係を築き続けてきました。しかしそれも難しくなり、感情を抑えるため頼はあえて郁に嫌われるような態度をとるようになりました。

 

そんなある日、寝ている郁に頼はキスをし、起きた郁に告白しました。そして郁は頼が何より大切な人だと理解しました。しかし二人がどれだけ愛し合っても血を分けた兄妹では超えるべき壁も多く、多くの障害と闘いながら二人で負けずに歩んでいきます。

 

二人に立ちはだかる壁が見どころ!

妹に恋をした頼・兄の存在の大きさを理解した郁ですが、二人が愛し合って生きていくにはとても大きな壁がありました。特に大きな壁は家族です。実の兄弟であり、真剣な愛はあっても事実上の近親相姦となってしまいます。それは両親にとっても避けるべき事実です。

 

特に母親は子供の変化を機敏に察知していました。ほぼ確信に近いものを感じていましたが、信じたい気持ちもあり葛藤していました。また物語が進む中で他の登場人物もたくさん登場します。

 

頼の元カレ・郁に恋をする高校生・そして頼の異父兄弟となる女子高生などたくさんの人物が二人の関係性に関わってきます。その度に悩み苦悶する二人ですが、自分たちが信じた道を進みます。

 

こんな人におすすめ

少女漫画の多くはハッピーエンドが多く、苦難を乗り越えた末の結末もたくさんあります。しかし血を分けた兄弟の場合、その事実は変わることはありません。それでも二人が選択した未来がどうハッピーエンドに終わるのか注目です。

 

そして実兄妹での恋愛をテーマとした少女漫画はほとんどないと言えます。そのため特殊な展開・ストーリーともなる為、一風変わったストーリー性を好まれる方におすすめです。

 

 

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