女装美形男子がオタク女子に翻弄される海月姫を読んだ感想

女装の美男子や男装の麗人とか、昔から漫画の世界では登場してきましたよね。

 

その数々を読んできた私の一押しが海月姫にでてくる鯉淵蔵之助です。外見とは逆に男らしい、ヒロインの倉下月海のために自分の気持ちを隠して恋愛に協力したり、月海がデザイナーになる道を開いたり、とにかく陰ながらつくす姿がキュンキュンします。

 

なんでヒロイン、蔵之助の恋心に気がつかないの?と何度読んでて思ったか。今回は女装男子がオタク女子に翻弄されつつ成長する海月姫をレビューしたいと思います。

 

海月姫について

作者:東村 アキコ

巻数:全17巻

 

あらすじ

この作品の舞台は東京のオタク女子だけが暮らすシェアハウス、天水館です。たまたま、くらげオタクの主人公の倉下月海がペットショップでトラブルになっているところに蔵之助は出くわします。最初は好奇心から月海にかかわります。

 

その後、天水館は地上げ屋に立ち退きをせまられ、天水館の売却を阻止し買い戻すために、くらげのドレスを作り販売することで資金をつくることになります。

 

蔵之助は月海と仲間のオタク女子たち、通称「尼~ず」を巻き込み、ファッションブランドを立ち上げる役柄なんです。そのうち月海のひたむきさに惹かれてしまいます。しかし、月海の心はすでに蔵之助の兄、鯉淵修にむかっていたのです。

 

みどころ

この作品の見どころは、なんといっても蔵之助、月海、修の三角関係です。修にも地上げ屋の女子が言い寄り月海がショックを受けるも、蔵之助は思いを明かさず、酔いつぶれた月海をおんぶして家まで送り届けたりします。

 

漫画の後半では天水館を買い戻すための資金と交換条件で、月海はシンガポールのアパレル会社へデザイナーとして行ってしまいます。月海がシンガポールに行く前日、蔵之助と月海は二人で最後の晩餐をしますが、酔っ払った蔵之助はシャワーで転んだ拍子に月海に抱きついてしまいます。「行くな、月海」やっと口にいた蔵之助の言葉に月海は答えるのかどうか。あとは原作を読んでのお楽しみになります。

 

もうひとつの見どころは、ファッションショーでくりだす数々のくらげのドレスが見ごたえあります。お姫様が着るようなドレスから、オタク女子でも着れるドレスまで、この作者、デザイナーをやっても通用するのではと思ってしまいました。

 

こんな人に読んで欲しい

この作品は「今の自分が嫌い」と悩んでいる女子にお勧めです。人と比べて劣等感をもって自信がなくて一歩が踏み出せないそこの女子、読むと力が湧いてきます。

 

サブキャラもくせが強い者揃いで単純にギャグ漫画的にも楽しめます。落ち込んでいても笑い飛ばして前に進みたい人にぜひ読んでほしいです。

 

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