狂気とボクシングを混ぜた漫画「リクドウ」を読むとどこかに閉じ込められた気分になる!!【感想・レビュー:ネタバレなし】

週刊ヤングジャンプで2014年から連載されている
人気漫画「リクドウ」(作者:松原利光)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「リクドウ」の素晴らしさや得られる人生の教訓

などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また「リクドウ」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?

「リクドウ」の魅力なども語っていきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「リクドウ」

です。

 

「リクドウ」は連載されてまだ4年弱の漫画

しかも青年誌という事もあり
あまり名前の知られていない漫画ですね。

 

最初にこの漫画のジャンルを説明しておきましょう。

この漫画のジャンルは「スポーツ漫画」です。

スポーツ漫画といっても色々な種類がありますが
「リクドウ」はボクシング漫画ですね。

ボクシング漫画の巨頭と言えば
週刊少年マガジンで連載されている「はじめの一歩」が有名ですよね。


(はじめの一歩)

ただ、この「リクドウ」ははじめの一歩とは
まったく別の作品といえる内容になっています。

ストーリーについては後で話したいと思いますが
雰囲気としてはめちゃくちゃ「陰」です。

圧倒的な「陰」パワーの下に
読者の好き嫌いが分かれるでしょうが
私はこういうの好きなんですよね~

はじめの一歩みたいに熱血スポ根みたいなもの大好きなんですけど
「リクドウ」という漫画が纏っている雰囲気は読むものを選びます。

 

そんな「リクドウ」について、面白いと思った魅力や
人生で得られる教訓などを存分に語っていきたいと思います。

 

と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています

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「リクドウ」はどんな作品?

「リクドウ」は週刊ヤングジャンプで連載されている人気漫画です。
ジャンルはスポーツ漫画(ボクシング漫画)
作者は松原利光
コミックスは現在までに15巻が発刊されています。
(平成30年4月7日現在)

 

作者:松原利光
出版社:集英社
掲載誌:週刊ヤングジャンプ
掲載期間 2014年20号~
巻数 15巻
(平成30年4月7日現在)

 

「リクドウ」の概要とあらすじ

主人公の芥生リク(あざみりく)は少年時代に凄惨な経験をします。

両親が離婚して父親に引き取られるものの
父親は借金を苦にして自殺

小さい頃から父親から虐待を受けていた
芥生リクは父親の首つり死体に自分が普段からやられていた
「殴る」という行為をやり返していました。

 

リクの父親に対して借金の取り立てを行っていた
元東洋太平洋チャンピオンのボクサーで
暴力団員の所沢京介(ところざわきょうすけ)は
リクに殴り方を教えた。


リクは家を出た後、母親に引き取られるが
母親は薬物中毒に陥っており、ヤクザの女として言いなりになっていました。

母親の醜態を止めようとしたリクはヤクザに殺されそうになりますが
所沢京介に教わったパンチでヤクザからダウンをとり
そのままの勢いでヤクザを殺してしまいます。

 

正当防衛として施設に引き取られることになったリクは
京介に憧れボクシングを始める事を決意

小さい頃から虐待を受け、殺人まで経験するというリクの狂気と
持ち合わせている素質、努力量から
リクはボクサーとしての資質を見出されプロデビューすることに…

果たしてリクはボクサーとして大成できるのか?

人を殺めてしまったという過去を背負って
立派に生きていく事が出来るのか?

悲しくも凄惨な経験を持つ芥生リクのドラマを描いた
サスペンス調のボクシング漫画。

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

 

あらすじを書いているだけで思いました。

「リクドウって重っ!!」

 

なんちゅうプロローグを持ってくんだよ!

って感じが満載ですが、
それだけになかなか個性的な漫画に仕上がっていますよ!

そんな事でさっそく「リクドウ」の
特徴的なところを語っていこうかなと思います。

 

「リクドウ」のここが凄い!

スポーツ漫画とは思えないほどの重さを背負える?

リクドウの主人公である芥生リクの生い立ちについては
あらすじのところで語りましたが
それ以外にもリクドウは重さ満載でお届けしています。

リクに目をかけてくれていた施設の職員である江原(女性)は
ヤクザにレイプされちゃうし「いったい何なの?」

という感じです。

 

母親の姿も見ていられないし

もうやりたい放題です。

そして、全体的に絵の感じが黒い!!

 

完全に闇の世界に引き込もうとしている漫画です。

リクだけがそんな感じなのかなと思いきや
対戦相手も訳アリの人が多すぎて

「なんじゃ、この黒すぎる世界?」

と思ってしまいます。

 

やっぱり何をするにも突き抜ける事って大事だと思うんですよね~

中途半端にスポ根要素を加えて明るくすると
「ただのボクシング漫画」に成り下がってしまうところですが

「リクドウ」は黒の世界を確立しています。

 

これが凄いですよね~

普通だったら、みんなに好かれたいから
中途半端に感動を入れたり、熱血を入れたりして
気を引きたくなりますもん

しかし、リクドウは一切の妥協なし

ひたすらに黒い世界を貴方を連れていってくれます。

この世界観たまらないですよ~

とにかく黒を貫く作者松原さんの心意気が天晴れです。

 

ちなみに、気持ちが暗い時に読まない方がいいですよ(笑)

黒に黒を上塗りされたらエライことになっちゃいますから

 

世の中に綺麗なものなんてない!と思えるキャラクター達

「リクドウ」の作風が「黒」なので
漫画に出てくる登場人物もなかなかのキャラクター達です。

リクは普通にいじめられますからね。

まあ、人を殺したことがある人間を目の前にしたら
恐怖でしかない訳で、そいつを排除しようとするのは
人間心理としては当然なことなんですけどね。

そして、リクのクラスメイトである三瀬早翼(みせはやつばさ)とかは
文武両道でクラスメイトからの人望も厚い人気者ですが
リクのジムが資金難であることを理由に八百長を仕掛けてきたりして
まあ一筋縄ではいきません。

人間って100%良い奴はいないと思うんですよね~

どこかで人を裏切ってみたり、嘘をついてみたり
ダーティーなことに手を出してみたりと
まあ何かしらある訳で、そういうところをしっかりと描けているのが

「リクドウ」なのかなぁと思います。

 

まあ、リクドウの場合は黒をズームアップさせすぎなので

「いやいや、そこまで悪い奴はそうそういないって!」

というくらいにデフォルメしていますが

歪んだ「正義感」や「美意識」みたいなのを
過剰に訴える日本人にはリクドウが持つ黒さみたいなのを
少し感じた方が良いと思うんですよね。

ジムの会長である馬場会長のなかなかのクズですし
ライバルの兵動楓(ひょうどうかえで)もかなりの変態ですし
エドガルド・ガーベラも二面性を持つ変人。


(リクのライバル 兵動楓)

黒いストーリーに黒いキャラクター達

「リクドウ」の徹底ぶりはハンパではありません。

 

「リクドウ」の全体評

「リクドウ」はボクシング漫画(スポーツ漫画)ながら
サスペンス漫画さながらの暗いシーンの連続です。

ストーリーとしては救いのある場面はほぼ皆無なので
メンタルをやられそうだという人は見ない方が良いかもしれませんが
徹底した「陰」を描き続けるその姿勢は見事の一言です。

「リクドウ」は読む人を選ぶ漫画ですが
このレビューを見て読んでみたいという人は
是非、第一巻だけでも見てください。

ハマる人には辞められない作品ですよ。

 

 

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Source: 漫画GIFT~勉強として漫画を読むレビューサイト~
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