究極の年の差恋愛、「これは恋のはなし」を読んでの感想

ファザコンなのか昔から、ダンディなおじさんが大好きです。おじさんが出てくる少女漫画はたくさんありますが、「これは恋のはなし」は、30代のおじさんとなんと小学生の女の子がヒロインです!

 

かと言って、決してロリコン漫画ではありません。純愛を描いた「これは恋のはなし」についてレビューします。

 

これは恋のはなしについて

作者:チカ

巻数:全11巻

 

あらすじ

孤独を感じる少女、遥とスランプ中の小説家、真一は、真一の家に迷い込んだ猫がきっかけで知り合います。

 

初めは、遥のことをうっとうしいと感じていた真一ですが、遥の家庭環境を知り、遥かの健気な態度を見るうちに放っておけない気持ちになります。遥の父親と養育についてやりあったり、近所の人にロリコン疑惑をかけられたり色々ありながらも遥と真一の絆は深まっていきます。

 

遥の同級生や真一の友人たちも巻き込みながら二人の時間はゆっくりと流れていきます。

 

遥の成長が見どころ

小学生だった遥が、どんどん成長していき次第に少女から一人の女性に変化していきます。30代のおじさんたちにとっては、たたの数年ですが、子供はこんなに心も体も変わるのかと読んでいる方もドキドキします。遥だけでなく、同級生たちも同様に成長していきます。

 

中高生でありがちな友達問題や思春期問題を真一は彼らの保護者のように見守ります。例えるなら紳士的でない足長おじさん。言葉や態度は乱暴ですが、彼らを見守るまなざしはとても優しいです。

 

最初は、ただ安心できる人だった真一をわずか10歳ですきになる遥。そこから一途にずっと真一を思い続けます。

 

明るいだけではなく暗い部分もしっかり描写

全体的なトーンは明るいのですが、遥の家庭問題などしっかり描くべきところは描かれています。遥の両親にもそれぞれ事情があり、遥も真一の支えで少しづつそれらを乗り越えていきます。

 

全く笑わなかった遥の表情が徐々に柔らかくなっていくのですが、お決まりのパターンで何度も危機は訪れます。

 

ですが、遥たちにとっては、どうしたらいいかわからない問題も大人たちがしっかり支えてくれ、大人ってやっぱりすごい!と感じます。逆に、大人なのにこんなことで悩んでいるんだ。と逆に驚く場面もあります。

 

まとめ

タイトルにもある通り、恋愛漫画であることは間違いないのですが、べたべたした展開や胸キュンな展開はあまりありません。その分、キャラクター一人一人の心情の変化が丁寧に描かれており、つい感情移入してしまいます。

 

落ち着いた恋愛漫画がすきな人にはおすすめですよ。

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