漫画「岸辺露伴ルーヴルへ行く」考察!なぜ仁左右衛門(黒い絵)の呪いは解放されたのか?

週刊ヤングジャンプで2020年から連載されている
人気漫画「岸辺露伴ルーヴルへ行く」(作者:荒木飛呂彦)を読んで
私が疑問に思った点を考察していきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は「岸辺露伴ルーヴルへ行く」です。

考察云々ではなく、どんな漫画かだけを知りたい!」

という人がいたらネタバレなしのレビューも書いているので
こっちを見てください。

(参考)「岸辺露伴ルーヴルへ行く」は短編ながら深みのある作品

 

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ヤンジャンに掲載されている漫画

ジョジョの奇妙な冒険シリーズ
キングダム
嘘喰い
推しの子
ブンゴ-BUNGO-
ゴールデンカムイ
DINER(ダイナー)
TOUGH-タフ-
ウマ娘
リクドウ
キャプテン翼(ライジングサン) 等々

 

「岸辺露伴ルーヴルへ行く」のあらすじ(まとめ)

岸辺露伴が17歳の頃の話

祖母の家は住んでいた頃、藤倉奈々瀬という女性と出会います。

露伴の絵に興味を持った奈々瀬は「この世で最も黒い絵(邪悪な絵)」が
パリのルーヴル美術館にあると教えてくれました。

絵描きの名前は山村仁左右衛門

仁左右衛門は300年ほど前、この世で最も黒い
「漆黒の黒」を発見し、それを顔料に絵を描いた

しかし、顔料は樹齢1000年以上の老木から採取した事で
殿様の逆鱗に触れ、処刑されてしまったのでした。

そんな経緯から仁左右衛門が描いた絵は処分されたのですが
仁左右衛門は生前一枚だけ絵を隠しており
その絵が蔵の奥から発見され、ルーヴル美術館に買い取られた

という話でした。

それから10年後、露伴はルーヴル美術館に行きます。

山村仁左衛門の絵「月下」が倉庫に保管されている事を知ると
責任者、消防士などを連れて倉庫へ向かいます。

絵に触れようとすると何者かが攻撃を仕掛けてきて
責任者、消防士は絶命してしまいます。

露伴が絵を見ると女性の肖像画であることに気付き
その絵のモデルが奈々瀬であることを把握すると

絵が、先祖や血縁ら死人として呼び起こし
先祖の罪を利用して攻撃してくることを理解します。

ヘブンズドアーで自らの記憶を消してなんかと逃れた露伴

日本に帰ってきた露伴は山村仁左右衛門の事を調べると

仁左右衛門は子供はいなかったものの
結婚したばかりの時に処刑され
残された妻は夫を失った悲しみのあまり病気になり、死んだことが発覚

妻の名前は「奈々瀬」、旧姓は「岸辺」でした。

仁左右衛門の絵のモデルは露伴の先祖である奈々瀬で
奈々瀬は絵の呪いとして300年間人を殺し続けながらも
絵の怨念を止めようと思い露伴の前に現われていました。

そして、仁左右衛門と奈々瀬は解放されたのでした。

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

ここで一つ疑問なのは、なぜ露伴が絵を発見した事で
「絵の呪縛、仁左右衛門の呪縛が解けたのか?」という点

この辺りの詳細は描かれておらず
読み終わった後に「なんで?」と思ったので
私なりに仁左右衛門の呪縛が解けた理由について考察してみました。

 

なぜ仁左右衛門の呪縛は解けたのか?

正確に仁左右衛門の呪いが解けた理由が描かれていないので
思い付く限りの理由を挙げていきましょう。

・子供が残せない事を憂いた仁左右衛門が子孫の存在に安心した
・露伴が死の呪い(黒い呪い)から解き放たれたから
・露伴が自分の記憶を消したことで、怨念も消え去った

一つずつ考えていきましょう。

・子供が残せない事を憂いた仁左右衛門が子孫の存在に安心した

仁左右衛門は老木を傷つけたという罪で処刑されてしまいました。

結婚したばかりの奈々瀬を残していた事で
奈々瀬に対する未練があったことが想像できます。

同時の時代背景から考えると「結婚=跡取りを残す」
という価値観があったと思われるので
子供を残す事が出来ない事に対する後悔の念もあったと思われます。

絵が先祖達を呼び起こした攻撃をしてきたことも
この後悔の念があったからと結び付ける事が出来ます。

奈々瀬の子孫である露伴が絵に触れた事で
仁左右衛門の後悔の念が消えたと結論付けることが出来ます。

 

・露伴が死の呪い(黒い呪い)から解き放たれたから

仁左右衛門の呪いは絵に込められており、その能力は
『絵に近づいた人間を、血縁者と同じ死に方で殺害する』というものでした。
(美術館の職員が溺死した息子に触れ溺死をしている描写があります)

一方で奈々瀬は仁左右衛門の絵の呪いを解きたいと考えていました。

その気持ちは奈々瀬の
「ごめんなさい。こうするしかなかった。
これはあの人の怨念、絵の中に閉じ込められている恨み」
というセリフからも察する事が出来ます。

つまり奈々瀬は露伴を呼ぶことで呪いを解けるかもしれないと考えていて
呪いを呼ぶキーマンは子孫である露伴であると考えていました。

血縁者を呼び起こして攻撃を仕掛ける絵に対して
実際の血縁者が生存して脱出する事で絵の呪いが消える
という法則を知っていて、露伴を仕掛けた可能性があります。

実際の起きた事実として
「露伴が呪いから逃れる→絵の呪いが消える」となっているので、
露伴が呪いから逃れた事が絵の呪いを解くカギだった可能性はあります。

 

・露伴が自分の記憶を消したことで、怨念も消え去った

露伴は絵の呪いが「祖先を呼び起こして襲わせる」ことに気付き
ヘブンズドアーで自らの記憶を一時的に消去して
攻撃対象である祖先たちを消し去る事で倉庫から脱出します。

絵が現われてからずっと黒い雰囲気で作品が描かれていましたが
ヘブンズ・ドアーで記憶を消した時だけ白の描写に変わりました。

露伴の祖先には奈々瀬もいるわけなので
一時的でも存在を消し去った事で、
絵が呼び起こす人物だけでなく、呪縛・呪いも消したと考える事が出来ます。

以上の3点が絵の呪いが消えた理由になると考察します。

当然、具体的な理由の描写がないので
これが正しいというものはないのですが
色々な理由が考えられるのが、この作品の面白いところですよね。

全1巻という超短編に仕上がっているの中で
様々な楽しみを与えてくれるこの作品は
さすが荒木飛呂彦作品だと言えますね。

 

「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」の全体評

このブログではジョジョの奇妙な冒険シリーズの感想・評価を行っています。

どの作品も荒木飛呂彦さんの世界観が爆発しており
面白い作品になっているので、興味がある方は見て下さい。

(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第1部」感想!人間の成長力を感じさせる作品
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第2部」感想!王道でありながら異端なジョジョ作品
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第3部」感想!最も読みいやすいヒーロー漫画
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」感想!ふり幅が大きさが素晴らしい!
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第5部」感想!必見のマッチョなバトル漫画
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第6部」感想!主人公の魅力が爆発する漫画
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第7部」感想!主人公不明感が面白すぎる!
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第8部」感想!魅力はミステリーへの転換!
(参考)「岸辺露伴ルーヴルへ行く」は短編ながら謎と深みのある作品【感想・評価】

読みやすいのは3部、4部、5部あたりでしょうか

1部、2部は3部以降と世界観が違うので
入りづらさはあるものの、また違う楽しみがあります。

また6部以降のスタンドのバトルが複雑化しており
状況やバトル内容を把握するのが難しくなっていますが
その分、奥が深くなっている感じですね。

実際にジョジョの奇妙な冒険を読んで
内容が良く分からなかったという事であれば
こちらのあらすじ(ネタバレあり)を読んでみて下さい。

(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第1部」のあらすじ
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第2部」のあらすじ
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第3部」のあらすじ
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」のあらすじ
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第5部」のあらすじ
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第6部」のあらすじ
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第7部」のあらすじ
(参考)「ジョジョの奇妙な冒険 第8部」のあらすじ
(参考)「岸辺露伴ルーヴルへ行く」のあらすじ

6部以降はあらすじを読んでも分からない可能性すらあります(笑)

ですので、読みながら擦り合わせてもいいかもしれないですね。

 

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