漫画「べしゃり暮らし」は森田まさのりさんの勇気を称えたくなる作品【感想・レビュー:ネタバレなし】

週刊少年ジャンプなどで2005年から連載されていた
人気漫画「べしゃり暮らし」(作者:森田まさのり)について

感想(レビュー)を語ると同時に
「べしゃり暮らし」の素晴らしさや面白さ

などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また「べしゃり暮らし」はどのあたりが特徴的なのか?

どのあたりが面白いところなのか?

「べしゃり暮らし」の魅力なども語っていきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「べしゃり暮らし」

です。

 

「べしゃり暮らし」という漫画を知ったのは
漫画無料アプリ「マンガBANG!」で推奨されていたからなんですが

時を同じくしてテレビ朝日系のドラマで
「べしゃり暮らし」をやっているらしいですね~

おそらくテレビドラマ化されたから
その宣伝として「マンガBANG!」でも無料公開されたんでしょうね~

 

まずは「べしゃり暮らし」がどんな漫画のジャンルなのかを説明していきましょう!!

この漫画のジャンルは「ヒューマンドラマ漫画」です。

 

ヒューマンドラマ系の漫画って
私のブログではあまり取り上げていないんですよね~

 

以前1作だけ

「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってしまった」

をヒューマンドラマ系の漫画として紹介しましたが
スライム倒して300年よりも、もう少し深みのある人間ドラマを描いているんですよね~

 

そして「べしゃり暮らし」の作者は森田まさのりさん

「ろくでなしブルース」や「ROOKIES」など
数々の名作を世に送り出してきたレジェンドクラスの漫画家さんですね。

 

そんな森田まさのりさんがリリースした

「べしゃり暮らし」の魅力について存分に語っていきましょう。

 

と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています

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「べしゃり暮らし」はどんな作品?

「べしゃり暮らし」は週刊少年ジャンプなどで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはヒューマンドラマ漫画
作者は森田まさのり
コミックスは19巻が発刊されています。
(2019年7月27日現在)

 

作者:森田まさのり
出版社:集英社

掲載誌、掲載期間:
週刊少年ジャンプ 2005年44号~2006年30号
赤マルジャンプ 2006年SUMMER
週刊ヤングジャンプ 2007年7号~2015年28号
週刊ヤングジャンプ 2019年31号~

巻数 19巻
(2019年7月27日時点)

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「べしゃり暮らし」の概要とあらすじ

主人公の上妻圭右(あがつま けいすけ)は笑いに全てを賭ける人間で
「学園の爆笑王」と呼ばれていました。

昼の学内放送でも、フリートークを展開するなど
お笑いこそが自分の人生と位置づけており
お笑いの為ならなんどもやるほど、笑いを愛して、笑いに飢えていました。


(主人公の 上妻 圭右)

 

学園の人気者ゆえに妬まれることもありましたが
妬みによるいじめを全て笑いで吹き飛ばすほど
強いメンタルも持ち合わせていました。

 

そんな圭右の学校に一人の転校生が入ってきます。

転校生の名前は辻本潤(つじもと じゅん)

大阪でお笑い芸人をやっていた経歴を持つ人間でした。


(辻本 潤)

 

辻本は元お笑い芸人で、コンビを一方的に解散

今はお笑いへの道を閉ざしていました。

しかし、辻本は圭右と接していくうちに

お笑いを愛し、貪欲に笑いを求める圭右を前に
圭右とだったら、お笑いの世界へ戻れるかもしれない

と、思い始めます。

 

一方の圭右は辻本はお笑いセンスの高さに嫉妬し
一方的にライバル視をします。

そんな圭右は、なんとか辻本よりも面白い人間である事を
証明するため、様々な笑いを仕掛けていきます。

 

そんなやり取りを繰り返すために圭右と辻本は
お互いを認め合っていき、
学園祭で行われる漫才コンクールに出場することを計画します。

しかし、圭右の父親は過去にお笑い芸人に裏切られた過去があり
芸人を憎んでおり、圭右のコンクール出場を認めてくれません。

 

果たして、圭右と辻本は漫才コンビとして大成出来るのか?

圭右は父親と和解して、お笑いの道へ進むことが出来るのか?

お笑い芸人、そして漫才というなかなか取り上げられない
テーマに果敢に挑戦し、その生き様を描いたヒューマンドラマ漫画

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

 

この漫画のなんといっても特徴的なのは

「漫才」、「お笑い芸人」をテーマにしていると言う事です。

 

いままでギャグ漫画とかコメディー漫画はたくさんあって
漫画上でお笑いを表現するというパターンはありましたが

「漫才を漫画で表現する」

というのは、このべしゃり暮らしが初めてかもしれませんね。

 

世の中無数にある漫画の中で、なぜ漫才を取り上げるのが初めてなのか?

そんなところを踏まえて「べしゃり暮らし」の素晴らしさ
そして、この漫画が持つユニーク性について語っていこうかなと思います。

 


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「べしゃり暮らし」のここが凄い!

難易度MAX!漫才をテーマにする作者の勇気に感服!

先ほどから何度も話題に出していますが

「べしゃり暮らし」はお笑い芸人が漫才のトップを目指していく

というストーリーです。

 

口でいうのは簡単ですけど、

これを描くのって難易度MAXですよ!!

 

例えば、野球漫画で凄いプレイヤーを描きたい時って

豪速球を投げたり、凄い変化球を投げたり
大ホームランを打ってみたり、巧みなバットコントロールでヒットを打ったり

という形で描きますよね??

でも、これって実際に野球が出来ない人でも描ける事じゃないですか?

 

だけれども、面白い漫才を描くのは違うんですよ。

テレビに出ているような一流のプロ芸人がやっているような
ネタのクオリティーと同じレベルのものを描かないと

ネタの面白さが伝わらないんですよね~

しかも、リアルな漫才の場合は「間」であったりとか
「臨場感」であったりとか、ライヴでないと伝わらない雰囲気がありますが

漫画になってしまうと、それも伝えられない。

 

つまり、漫才を漫画で描くことって

「超絶難しいことなんです!!」

この超絶難しい事にチャレンジした森田まさのりさんの
お笑い愛と魂が素晴らしいなと思う訳です。

 

普通の漫画家は怖くて、漫才なんて書けないですよ。

実際に漫才を題材にした作品て

品川庄司の品川さんが映画で作った「漫才ギャング」とか
ピース又吉さんが小説で作った「火花」とか

プロのお笑い芸人が描いているものがほとんどです。

 

そんな厳しいテーマに自ら飛び込んだ森田まさのりさん

これだけで称賛に値しますし、一回読んでみる価値があります。

 

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ファーストペンギンで、ストーリーの鮮度を独占!

先ほども話したように「べしゃり暮らし」は漫才をテーマにしてます。

なので、作中にも漫才のやり取りが多数出てくる訳ですが
このネタの部分については割と酷評されることが多いんですよね~

 

ある漫画サイトのレビューとかを見てみると

「漫才の話なのにネタが酷い」

「主人公が面白い人という設定なのに、
 セリフを含むボケとツッコミが全く面白くない」

「内容はともかく、ネタが面白くない」

 

など、賛否両論ある感じになっています。

 

正直、ここについては仕方のない事なんですよ。

森田まさのりさんはプロの芸人ではありませんし
テレビで見ている一流芸人のようなネタを書ける訳がないですから。

 

しかし、この否定の意見と引き換えに得たものがあります。

それが『漫画史上初』という鮮度です。

 

スポーツ漫画にしても、恋愛漫画にしても
サスペンス漫画にしても、アクション漫画にしても

たいてい誰かしらが、似たようなストーリーを作っているんですよね。

だから、その作品自体にエッジを利かせていかないと
ストーリーにインパクトがなくなり、面白味が減ってしまう。

 

だけれども「べしゃり暮らし」については否定の意見と引き換えに

”お笑い芸人を目指すの生き様を描く”

というオンリーワンの世界を得ることに成功しています。

 

だからこそのテレビドラマ化なんですよね~

これがプロ野球選手を目指す漫画だったら…

医者を目指す漫画だったら…

最強の男を目指す漫画だったら…

このようなテレビドラマ化はしなかったかもしれません。

(もちろんルーキーズなど、森田まさのりさんの過去の実績があるのですが)

 

群れで生活をするペンギンの中で
外敵を恐れず一番最初に海に飛び込むペンギンは
襲われなければ、海の中にいる魚を大量に得られます。

つまり、最初に行動したものは、大きな収穫を得られる

という意味で「ファーストペンギン」という言葉を使うのですが

「べしゃり暮らし」はまさに漫画界のファーストペンギンと言えますね。

 

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「べしゃり暮らし」の全体評

「べしゃり暮らし」はヒューマンドラマですが

「漫才」、「お笑い芸人」という過去に
どの漫画家も踏み込んでいない領域をテーマにしている事で

ヒューマンドラマとしての新鮮さを目一杯に表現できている漫画です。

作中に出てくる漫才のネタがイマイチである

と思う人も多いかもしれませんが、ここはご愛嬌として

「圭右と辻本が織りなす人間ドラマ」

にフォーカスをしてみると、読み応えがあって
面白い漫画になりますよ。

 

 

「べしゃり暮らし」をすぐ読みたい方は
「漫画BANG!」という無料アプリで読むことが出来ます。
(iOS・Android双方で使えるアプリになっています)

マンガBangはAppStore無料ランキング2位、250万DLの国内最大級のコミックアプリで
アプリ内で配信されている全巻無料対象マンガは毎日30分間無料で読めます。

もちろん「べしゃり暮らし」も無料で見られますよ。

是非、ダウンロードして下さいね!
※タイトルによっては期間限定で見られない可能性がありますのでご了承ください。

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※ちなみに配信される漫画作品は全て著作権者からの
配信許諾を受けておりますので安心してお楽しみください。

※1日に無料で読める話数には上限があります。

Source: 漫画GIFT~勉強として漫画を読むレビューサイト~
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