漫画「ホーリーランド」の濃さは他のヤンキー漫画とは一線を画す!【感想・レビュー・ネタバレなし】

ヤングアニマルで2000年から連載されていた
人気漫画「ホーリーランド」(作者:森恒二)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「ホーリーランド」の素晴らしさや得られる人生の教訓

などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また「ホーリーランド」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?

という点についても語っていきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「ホーリーランド」

です。

 

「ホーリーランド」

なんだか神秘的な名称ですよね。

私はジャケット買い(ジャケ買い:内容を見ないで表紙だけで漫画を読む)を
良くするんですが「ホーリーランド」も漫画喫茶でジャケ読みをしたので
最初は何かサスペンスものの漫画かなと思って読み始めたんですよね。

そしたら、サスペンス漫画ではありませんでした。

最初にどんな漫画なのか説明をさせていただくと

この漫画のジャンルは「ヤンキー漫画」です。

 

同じジャンルの漫画を挙げるとすると

「ろくでなしブルース」や「特攻の拓」

などが挙げられます。

  
(左:ろくでなしブルース  右:特攻の拓)

 

あと雑誌チャンピオン(週刊や月刊)では「クローズ」とか「クローバー」とか
数多くのヤンキー漫画連載されています。

  
(左:クローズ  右:クローバー)

こういってしまうと見も蓋もないんですが
ヤンキー漫画って絵の感じとかストーリーとか雰囲気とか
割と王道な感じでまとまってくるんですよね。

派手にドンパチやって強さや友情を見せつけるのが
一般のヤンキー漫画という感じですね。

でも、「ホーリーランド」はちょっと毛色が違うんですよね~

 

かなり独特な作品に仕上がっているので

私が「ホーリーランド」を読んで、面白いと思った魅力や
人生で得られる教訓などを存分に語っていきたいと思います。

 

と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています

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「ホーリーランド」はどんな作品?

「ホーリーランド」はヤングアニマルで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはヤンキー漫画
作者は森恒二、コミックスは全18巻が発刊されています。

 

作者:森恒二
出版社:白泉社
掲載誌:ヤングアニマル
掲載期間 2000年20号~2008年11号
巻数 全18巻

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「ホーリーランド」の概要とあらすじ

主人公の神代ユウ(かみしろ ゆう)はいじめられっ子でした。

ユウは学校にも家にも居場所がなく夜の街に繰り出すことが
日課になっていました。


(主人公の 神代 ユウ)

いじめられっ子で気の弱いユウでしたが
街の本屋で偶然見つけたボクシングの本を読み
独学でパンチの打ち方を学んでいきます。

夜の街でヤンキーに絡まれるユウはボクシングの本で
学んだことを実践して、ヤンキーを撃退していきます。

 

数々のヤンキーを撃退したユウはいつの頃か

「不良(ヤンキー)狩り」という異名をつけられます
ユウの正体は明らかになっていませんでした。

夜の街のカリスマとして、その名を馳せていた
伊沢マサキ(いざわ まさき)は「不良(ヤンキー)狩り」の噂を聞いて
ユウの事を探しつ回ります。


(夜の街のカリスマ 伊沢 マサキ)

しかし、華奢でひ弱なユウを見て「不良(ヤンキー)狩り」と思う人間はおらず、
発見されないまま、普通の学生生活を送ります。

抵抗しないと居場所がなくなる事を
今までの経験から痛いほど身に染みているユウ

自分の居場所を守るために「不良(ヤンキー)狩り」を続けますが
「不良(ヤンキー)狩り」を続けると同時に
自分が身に着けた強さに高揚していくユウ

 

ユウは夜の街で生きていく事は出来るのか?

マサキとユウの関係性はどうなっていくのか?

いじめられっ子が力・強さを身に着ける事で得た自信
そして、力を得た事による葛藤

イジメられていた過去が引き起こすユウの心の混乱

などをユウという人間の心の深層である

悩み、もがき、喜び、自信、困惑

を描いたディープなヤンキー漫画

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

 

ヤンキー漫画は基本的にストーリーとしては単純明快なんですけどね。

「ホーリーランド」は一般的なヤンキー漫画とは一線を画す漫画となっていて

大人のヤンキー漫画という感じですね。

それゆえに特徴的な漫画となっていますので

「ホーリーランド」の魅力
そして、素晴らしさを語っていきたいと思います。

 


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「ホーリーランド」のここが凄い!

深層心理を描いたディープな描写に注目!

分かりやすい話が多いヤンキー漫画の中において
「ホーリーランド」は非常に複雑な仕上がりになっています。

といっても、ストーリー自体はそれほど複雑ではありません。

世田谷商業の岩戸という強敵が現れてユウと戦う
代沢高校の緑川ショウゴという強敵が現れてユウと戦う
代沢高校をドロップアウトした加藤という強敵が現れてユウと戦う

という感じでヤンキーの頭であったり
格闘技経験者(または格闘技経験者のヤンキー)が
どんどんユウの前に現れて戦っていく

そして、ユウも成長していくとうシステムなんですが

強敵が現れてユウを狙っている

という時のユウの心理状況が目まぐるしく変化していく様が複雑なんですよね。

 

いじめられっ子だった人間がヤンキーを倒す力を手に入れたら…

一般市民が忌み嫌うヤンキーが「不良(ヤンキー)狩り」という
ヒーローにやられていく、そんな「不良(ヤンキー)狩り」がもてはやされたら…

当然、自分の力に酔いしれるんじゃないかと思います。

だけれども、怖いヤンキーが自分の事を狙っている
今度こそはやられてしまうのではないか

という恐怖を同時に抱きます。

そして、感情はそれだけではありません。

弱かった自分が強さの象徴であるヤンキーを倒した

怖くてももう一度、ヤンキーを倒す興奮と快感を味わいたい

だけれども、自分が不条理に受けていた暴力を
今度は相手に与える立場になってしまった。

果たしてそんな自分のままでいいのか?

もう「不良(ヤンキー)狩り」なんて止めるべきではないのか?

 

“自分の存在意義や力の持つ意味”

をめちゃくちゃ自分に問うんですよね。

ただ、強さに飲み込まれて喧嘩に明け暮れても全然おかしくないと思うんですよ。

人間の心はそんなに綺麗ではないので

子供の頃にいじめられた不良や世間一般の他のやつらに対して
一方的な復讐心を持って暴力に溺れる

というなっても全く不思議ではないのですが
「ホーリーランド」ではその先の人間の複雑な心境をしっかりと描いています。

 

「ホーリーランド」ではユウの心がめちゃくちゃ揺れるので

「おいおい、もうちょっと自分をしっかり持てよ!!」

と、思ったりもするんですが、
ユウの葛藤が人間という物をよく表しているので

非常に読み応えのある作品に仕上がっています。

 

ストーリーだけ見ると、普通のヤンキー漫画なんですが

ヤンキー漫画である事を全く感じさせない深さがあるんですよ

「ホーリーランド」のディープな世界はそんじょそこらの
ヤンキー漫画では表現できない深い世界を見せてくれます。

 

格闘漫画顔負けの格闘に関する講釈が面白い!

「ホーリーランド」ではユウや伊沢マサキといった主人公が
次々と現れてくる強敵と戦うという展開なのですが
相手と戦う時に作者の森恒二さんが色々な解説を入れてくれるんですよね。

この解説が味があって面白いです!!

 

最終巻の巻末を見ると森恒二さんのメッセージ(あとがきのような形)が出ていて、
格闘技に関する経歴や造詣の深さみたいなものを語ってくれていて

森恒二さん自身の経験も交えて解説しているようですが
(森恒二さんは昔喧嘩に明け暮れていたのかな?と思えるような感じも…)

見ていると

「おー、なるほど!!」

と、自分が強くなったような気持ちにさせてくれる解説なんですよ。

 

相手になるヤンキーもレスリング経験者であったり、拳法使いだったり
空手家のヤンキーだったり、柔道経験のあるヤンキーだったりして

その筋の格闘術について語れるような感じになっているのも特徴的です。

ユウが強くなるにつれて、

普通のボクシング選手が出てきたりとか
キックボクシングの選手が出てきたりとか

とにかく色々な格闘技と戦うユウを見てください。

みたいな感じになってきます。

その分、森恒二さん特有の格闘技ウンチクがたくさん聞ける点は
非常に味わい深く、面白い点だと言えます。

 

ヤンキー漫画なんですけど、格闘技漫画のような感じなんですよね。

それもグラップラー刃牙や修羅の門といった
現実離れした強さではなくて

極めて現実的な格闘技漫画

という感じです。

 

だから、ヤンキー漫画にはない深い世界を描き出せるし
ケンカシーンが面白いのかもしれないですね

非常にユニークな作品に仕上がっています。

 

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「ホーリーランド」の全体評

「ホーリーランド」は王道のヤンキー漫画とは違って

“人間の心の闇や奥深さを表現した”

漫画になっており、一般的なヤンキー漫画とは一線を画す仕上がりになっています。

ストーリーは王道な形ではありますが
ケンカのシーンはヤンキー漫画というよりも格闘技漫画のような
描き方をしているので、その描写や解説も面白く

格闘技漫画好きにも楽しめる作品になっています。

深みのあって面白い漫画なので、是非読んで欲しいですね。

 

 

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Source: 漫画GIFT~勉強として漫画を読むレビューサイト~
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