密輸 1970 in 109シネマズグランペリーパーク

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海の日を加えた3連休、海と言えば海女さん、海女さんと言えば密輸ですね(笑)そんなわけで1970年代に韓国で実際にあった話を元に作られた韓国映画「密輸 1970」を観てきました。漁村で働く海女さんたちが工場の廃棄物によって魚や貝が獲れなくなり、生活が立ち行かなくなった末に密輸を手伝うことになって…という所から物語が始まっていきます。
主人公の1人で船長の娘・ジンスクは気が乗らないがもう1人の主人公で同僚のチュンジャに押し切られて生活のために密輸に手を貸すことになりますがついに税関に見つかってジンスクは刑務所送りになってしまいます。しかし、チュンジャは摘発時に逃走して姿をくらましていました。2年後に出所したジンスクはかつての仲間と細々と海女稼業を続けますがそれはヤクザのボスに成り上がっていた冴えない弟が取り仕切る密輸業でした。弟の仕事は受けないようにするジンスクですが普通の海女の仕事では生活が苦しく追い詰められていた所に再び現れるチュンジャ。彼女は新たな密輸のもうけ話を持ってくるが…という感じで話が展開していきます。
韓国映画は観る機会がなかったのですが思った以上に面白かったですね。税関へ密告したのはチュンジャだったのでは…と不信が募るジンスク、新しい密輸ルートを開拓しようと画策するベトナム戦争帰りの密輸王や急に羽振りがよくなった冴えないチンピラの弟、密輸を厳しく摘発する税関係長などジンスクたちの漁村が金塊を巡る密輸の舞台となって様々な陣営の思惑が交錯します。裏切りに次ぐ裏切りで誰を信じればいいのか…途中まではジンスク同様にチュンジャを全然信用しきれませんでした(笑)
魚や貝が獲れなくなってやむを得ず密輸に手を貸しながら利用され続けるジンスクたちが不憫でしたが最後の海中アクションは痛快で海女さんたちの水中戦にこれまでのうっ憤が晴れました。序盤は幸せからの転落、中盤はそれぞれの謀略が渦巻き、終盤ではアクション多めと上映時間は2時間とちょい長めでしたが飽きさせない展開であっという間でしたね。海洋クライムアクションとありますがある意味サメ映画でもありました(笑)

Source: KONの徒然日記 新館
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