コミックゼノンで2020年から連載されている
人気漫画「東京決闘環状戦」(作者:山田俊明)にまつわる
パクリ疑惑について比較考察をしてみました。
ここではにわかに湧きあがっている噂について考察していきます。
その考察テーマは
「東京決闘環状戦」はパクリ漫画なのか?
そして
「東京決闘環状戦」は「終末のワルキューレ」をパクっているのか?
「東京決闘環状戦」は「ケンガンアシュラ」をパクっているのか?
この点について話していきたいと思います。
まずは3つの作品について紹介していきましょう。
「東京決闘環状戦」とはどんな作品なのか
「東京決闘環状戦」は月刊コミックゼノンで連載されている人気漫画です。
作者:山田俊明
出版社:コアミックス
掲載誌:月刊コミックゼノン
掲載期間:2020年8月~
巻数:12巻
(2023年11月20日現在)
戦後日本の復興と発展を支えた山手線の制度「決闘環状戦」
新駅「高輪ゲートウェイ」を巡って利権争いを行うバトル漫画
⇒(参考)「東京決闘環状戦」は振り切る事の大切さを教えてくれる作品【感想・評価】
「終末のワルキューレ」とはどんな作品なのか
「終末のワルキューレ」は月刊コミックゼノンで連載されている人気漫画です。
作画:アジチカ
原作:梅村真也
構成:フクイタクミ
出版社:コアミックス
掲載誌:月刊コミックゼノン
掲載期間:2018年~
巻数 20巻
(2023年11月20日現在)
「人類を滅亡させる」が決定された神々の評議会「ヴァルハラ協議会」に
待ったをかけたワルキューレ「ブリュンヒルデ」が人類を呼び戻し
神々との闘争「ラグナロク」を仕掛けるバトル漫画
⇒(参考)「終末のワルキューレ」は書店員おすすめコミックに足る作品!【感想・評価】
「ケンガンアシュラ」とはどんな作品なのか
「ケンガンアシュラ」は漫画アプリ「マンガワン」で連載されていた人気漫画です。
原作:サンドロビッチ・ヤバ子、作画:だろめおん
出版社:小学館
掲載誌:裏サンデー
掲載期間:2012年4月18日~2018年12月
巻数:全27巻
徳川将軍が商人同士の争いを禁止し、商人(企業)に代理人を立てるよう命令し
争う際には代理人同士がタイマンで戦う「拳願仕合(けんがんじあい)」を制定し
現在の大企業までこの制度は引き継がれていました。
十鬼蛇 王馬(ときだおうま)は自分の力が最強であることを示すために
拳願仕合のトーナメント「拳願トーナメント」に出場します。
⇒(参考)「ケンガンアシュラ」は刃牙(バキ)のパクリ?それとも進化版?【感想・評価】
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「東京決闘環状戦」と「終末のワルキューレ」が似ていると言われる点
まずは「東京決闘環状戦」と「終末のワルキューレ」が
ネット上で似ていると言われる点について挙げてみましょう。
2.戦闘時の効果音や描写
1.表紙
何と言っても「東京決闘環状戦」と「終末のワルキューレ」の
最も似ている点は漫画の表紙です。
論より証拠で見て貰いましょう。
左が「東京決闘環状戦」、右が「週末のワルキューレ」です。
まあそっくりな仕上がりになっている事は
誰の目で見ても明らかですよね。
ただ、これがパクリかというと一概にそうも言えません。
「終末のワルキューレ」と「東京決闘環状戦」は
連載されている雑誌が同じ月刊コミックゼノンです。
そして、終末のワルキューレは『書店員が選ぶコミック』に選ばれ
テレビアニメ化もされた大ヒット漫画
コミックゼノン側とすれば、終末のワルキューレに続くヒット作が欲しいところで
東京決闘環状戦サイドがモーションをかけたというよりも
会社側(大きな組織)がヒットさせるために仕掛けた事と考える方が自然です。
2.戦闘時の効果音や描写
表紙を見て貰っても分かるように両作品は
非常に流麗で綺麗な絵柄で似ていると言われてもおかしくありません。
ただ、凄く癖がある絵という訳ではなく
めちゃくちゃ作画能力が高い人の絵という感じです。
「アカギ」や「山下たろー君」みたいに独特な絵だったら
パクリ疑惑を持つことは分かりますが、
これだけでパクリという判断を行うのは酷だと言えます。
バトルシーンの効果音の描き方や戦闘での描写も似ている部分は多々あります。
戦いの中での必殺技の出し方や
戦闘終了後に「〇〇分〇〇秒 決まり手〇〇」と出てくるテロップ
このあたりは終末のワルキューレを意識していると
考えた方が自然である位に似ていますよね。
あとはこれをパクリと呼ぶべきなのか、というところですね。
同じバトル漫画でもストーリーは違いますし
コンセプトについても同じような雰囲気は感じません。
終末のワルキューレをリスペクトしているのは伝わりますが
パクリと断定してしまうのはちょっと酷ですね。
「東京決闘環状戦」と「ケンガンアシュラ」が似ていると言われる点
まずは「東京決闘環状戦」と「ケンガンアシュラ」が
ネット上で似ていると言われる点について挙げてみましょう。
1.代理人が戦う設定
「東京決闘環状戦」の「ケンガンアシュラ」に対するパクリ疑惑が出ているのは
代理人が戦うという設定(世界観)、ただ1点です。
ケンガンアシュラは企業の代表として代理戦争の臨みますが
東京決闘環状戦は駅の代表として代理戦争に臨んでいます。
正直なところ、ここの設定については似ていると思いますし
オマージュ的な感じで設定を作ったのだと推察されます。
まあパクリと言われてしまえば、そうなのかもしれませんが
この設定が特段活きていないので気にする必要はないと思うんですよね。
ケンガンアシュラ、または続編のケンガンオメガについては
闘士を選定する側の社長たちがドラマを織り成していく側面がありますが
東京決闘環状戦は駅同士のドラマはほとんどなく
戦士のみが物語の中心になっています。
つまり、最初にさわり(引き)の部分で興味を引くだけの役割になっています。
そういった意味では物語の根幹を作る役割になっていないので
ここを引き合いに出してああだこうだいう必要はないと思います。
ケンガンアシュラ自身も「グラップラー刃牙」のオマージュ的な要素を含んでおり
刃牙の作者板垣恵介さんも認めているように
ケンガンアシュラサイドもまったく気にしていないのではないかと推察します。
「東京決闘環状戦」のパクリ疑惑における考察まとめ
ここまで漫画・アニメ「東京決闘環状戦」にかけられた
「終末のワルキューレ」「ケンガンアシュラ」パクリ疑惑について考察してきました。
これらを総合した私の考察は以下の通りです。
「終末のワルキューレ」「ケンガンアシュラ」の影響は受けている
どの世界にもパクリと騒ぎ立てる人は多いですが
広い分野で見てしまうと全てがパクリになってしまうくらいに
定義は曖昧なものです。
原作サイド(今回は終末のワルキューレ、ケンガンアシュラ側)が
何も言わないのであれば、こちらとしてもむやみに騒ぐこともないでしょうし
漫画を愛して、楽しく見られれば、それでいいのではないかと思います。
「東京決闘環状戦」の面白さは
「終末のワルキューレ」の面白さとは違う種類のものですし
「ケンガンアシュラ」の面白さとも違う種類のものです。
どの作品もシンプルに面白い作品だと思うので、
全て読んで見て下さいね。
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