コミックゼノンで２０２０年から連載されている
人気漫画「東京決闘環状戦」（作者：山田俊明）について
感想（レビュー）を語ると同時に「東京決闘環状戦」の面白さ
などを話していきたいと思います。
また「東京決闘環状戦」はどのあたりが特徴的なのか？
どのあたりが面白いところなのか？
という点についても語っていきたいと思います。
今回取り上げる漫画は
「東京決闘環状戦」
です。
扉絵とタイトルを見て貰うと
アイドルの漫画である事はお分かりかと思いますが、
まず最初に漫画のジャンルを説明したいと思います。
この漫画のジャンルは「格闘漫画」です。
「東京決闘環状戦」の表紙を見て貰えると
バトル漫画である事はなんとなく察する事が出来ると思いますが
この漫画は設定重視の漫画に仕上がっているんですよね。
世間的な知名度は高くない漫画ですが
設定の良さが受け入れられて
「アメトーーク」でも紹介されたことがあるんです。
という事で、「東京決闘環状戦」がどんな特徴のある漫画なのか？
どんなところが面白いのか？
この漫画の魅力を話していこうと思います。
と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を３作品紹介しています
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「東京決闘環状戦」はどんな作品？
作者：山田俊明
出版社：コアミックス
掲載誌：月刊コミックゼノン
掲載期間：２０２０年８月～
巻数：１２巻
（２０２３年１１月２０日現在）
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七つの大罪
カイジシリーズ
グラップラー刃牙シリーズ
火ノ丸相撲
信長のシェフ
LIRE GAME
GIANT KILLING（ジャイアントキリング）
シュートシリーズ 等々
※掲載される漫画は時期によって変更されます。
「東京決闘環状戦」の概要とあらすじ
戦後日本の復興と発展を支えた制度「決闘環状戦」
東京の経済を支える山手線は文化貢献の側面だけでなく
それぞれの土地の権力争いの縮図となっていました。
各駅ごとに代表闘士を設け、揉め事があった時は
代表者同士の戦闘で決着をつけつつ
なんとか均衡状態を保っていました。
そんな中、新駅「高輪ゲートウェイ駅」が 作られることから、
この駅の利権を巡って、各駅の思惑がぶつかり
山手線の全ての駅の闘士によるバトル大会が開かれることになります。
勝利したものには利権が与えられる反面
負けたものは権利を奪われるという厳しい戦い
神田駅を受け持つ安田鯉之助は街の存続のため、戦いに身を投じる
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
ここまでで設定がぶっ飛んでいるのが分かりますよね。
なぜか東京の勢力図が２３区ではなく
各駅の設定になっています。
新宿も高田馬場も大久保も新宿区なのですが
それぞれの駅同士で敵対しているという構図になっています。
とかく、バトル漫画はシナリオよりもバトル内容重視という側面がありますが
「東京決闘環状戦」をシナリオをぶっ壊している点が面白いですよね。
という事で、「東京決闘環状戦」の魅力、面白さを語っていきたいと思います。
「東京決闘環状戦」のここが面白い！
突き抜けるバカバカしさ
「東京決闘環状戦」の最も魅力的な点は
『突き抜けたバカバカしさ』です。
バカバカしいという言葉だけを聞くと
漫画をディスっているのかと思われるかもしれませんが
そうではありません。
人々（読者）の興味を引くためには
インパクトのある事をしなくてはいけないですよね。
”町に住んでいる平民が格闘技を始めて
街の空手大会に出場する”
こんなストーリーでは誰も見てくれません。
「東京決闘環状戦」はそのインパクトの与え方が凄いという事ですね。
まずは前述したように山手線の駅ごとに
権力争いが起きているという訳の分からない設定
いやいや、そんなことある訳ないでしょと思いながらも
「各駅にはどんな闘士がいるんだろう？」
「どんな感じのバトルに発展するんだろう？」
という感じで一気に興味が沸いてきます。
東京・新宿・渋谷といった乗降者数が多いビッグステーションから
鶯谷・西日暮里・大崎といったマイナーな駅ではどう違うのか？
下剋上は起きるのか？
などなど気になるところがどんどん増えていき
思わず漫画に引き込まれます。
この辺りは会社の代理者としてバトルを繰り広げる
「ケンガンアシュラ」にヒントを貰っている感じがします
⇒（参考）東京決闘環状戦はパクリなのかを考察してみた
そしてバトル内容です。
生身の人間とは思えないスペックを持った者同士が
超絶必殺技を駆使して戦う様は迫力満点
コミックゼノンには「終末のワルキューレ」という大人気漫画がありますが
このバトルの迫力を踏襲するような面白いバトルが展開されます。
⇒（参考）東京決闘環状戦はパクリなのかを考察してみた
そして、その中にコミカルさが込められているんですよね。
闘士の見た目（ビジュアル）が「うそー！」と言いたくなるような
ド派手なものであったり、妙なマスクをしていたり…
技もその見た目を活かした形でちょっと笑えるような雰囲気なのですが
バトル自体は超大マジの真剣勝負
このギャップに思わずやられてしまいます。
「これは変でしょ」「これはふざけてるでしょ」というところから一歩も引かず
そのコミカルさを突き抜けさせる事でエッジを立てています。
そのエッジの鋭さはバトル漫画からファンタジー漫画に昇華するレベル
個性的な漫画を見たいという方にはピッタリです。
豊富なキャラクター
「東京決闘環状戦」のもう一つの魅力はキャラクターの豊かさです。
冒頭で主人公の神田鯉之助を見た時は
「あー、普通のイケメン好青年じゃん」と思うのですが
初戦で戦う 品川駅代表 海江田薫
２戦目で戦う 上野駅代表 大熊猫志
このあたりで「あれ？随分キャラが濃いな」と思い始め
各駅総出で戦うバトルが始まると
鶯谷駅代表 四季俗斗
東京駅代表 八重丸獅園
など、ハロウィンのコスプレなのかと思うような
キャラクターが現われてきます。
（左が 鶯谷駅代表 四季俗斗、右が 上野駅代表 大熊猫志）
突き抜けたバカバカしさ、トリッキーな設定に負けない
キャラクター祭りによって更に漫画を楽しく読むことが出来ます。
⇒（参考）「東京決闘環状戦」のキャラ一覧と代表者
「東京決闘環状戦」全体評
「東京決闘環状戦」は
“バトル漫画の王道”
といえるシンプルなストーリーの中、独自の設定
突き抜けたバカバカしさ、多種多様なキャラクターと
面白い要素を盛り込んだ漫画に仕上がっています。
「何も考えずに面白い漫画を読みたい」
という方にはピッタリの仕様になっているので
是非、一度読んで見て下さい。
⇒（参考）「東京決闘環状戦」の試合結果（ネタバレあり）
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