【感想・レビュー】鮫島、最後の十五日は松本清張ばりの重厚な話だよ【ネタバレなし】

週刊少年チャンピオンで2014年から連載されている
人気漫画「鮫島、最後の十五日」(作者:佐藤タカヒロ)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「鮫島、最後の十五日」の素晴らしさや人生の教訓
などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介する上で若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また「鮫島、最後の十五日」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?

という点についても語っていきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「鮫島、最後の十五日」

です。

 

“15日”というキーワードからピンとくる人が多いかもしれませんが

この漫画のジャンルは「スポーツ(相撲)漫画」です。

同じジャンルの漫画を挙げるとすると

「火ノ丸相撲」や「うっちゃれ五所瓦」

などが挙げられます。

  
(左 火ノ丸相撲 、 右 うっちゃれ五所瓦)

スポーツ漫画としてそれほどメジャーではない
『相撲』という題材の漫画ですが
「鮫島、最後の15日」という漫画は言葉の通り

“大相撲の一場所(15日間)”

を描いた漫画です。

「最後の15日」というキーワードからも分かるように
この一場所が終わったら漫画は終了する

つまり引退をするというところから物語が始まっており

漫画の世界としては珍しく終わりが決まっているという前提で
ストーリーを作っています。

引退前の場所という事で、一番(一勝負)一番が最後の取り組みとなるだけに
一回の勝負にかける思いがたっぷりと込められているストーリーは
読み応え十分で楽しめる作品だと言えます。

 

そんな「鮫島、最後の十五日」について、私が読んで
面白いと思った魅力を存分に語っていきたいと思います。

 

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「鮫島、最後の15日」はどんな作品?

「鮫島、最後の15日」は週刊少年チャンピオンで連載されている人気漫画です。
ジャンルはスポーツ漫画(相撲漫画)
作者は佐藤タカヒロ、コミックスは全20巻が発刊されています。

 

作者:佐藤タカヒロ
出版社:秋田書店
掲載誌:週刊少年チャンピオン
掲載期間 2014年50号~
巻数 全20巻

 

 

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「鮫島、最後の15日」の概要とあらすじ

主人公である鮫島鯉太郎は暴力事件で角界を追われた
元大関:火竜の一人息子

小柄ながらも魂の入った取り組みで相撲界を沸かせる鯉太郎ですが、
その体の小ささから“体力の限界”は既に見えていました。

命の危険をも感じ、

相撲を取り続ける事は難しい
今回の場所は最後の場所になる

と感じながらも、愛する相撲を最後まで真っ当しようとする鮫島

これから“鮫島の最後の15日”が始まる

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

「鮫島、最後の15日」は続編となっている漫画で
その前には「バチバチ」、「バチバチ BURST」という漫画があります。

「バチバチ」では、不良少年だった鮫島鯉太郎が
虎城部屋に入り、力士として一歩を踏み出すまでを描いており

「バチバチ BURST」では鮫島鯉太郎が幕下から
幕内に入り幕下優勝を飾るまでのドラマを描いています。

つまり、大きな前フリがあっての
今回の「鮫島、最後の15日」という作品に繋がる訳です。

こう書くと「バチバチ」や「バチバチ BURST」を読んでから出ないと
「鮫島、最後の15日」を楽しめないのかなと思うかもしれませんが
そんな事はありません。

「鮫島、最後の15日」から読んでも十分に楽しめます。

というか、私が「鮫島、最後の15日」から
この漫画を読み始めたので、間違いありません。

いきなり終わりの日が見えているという斬新な切り口での
ストーリー展開となっている「鮫島、最後の15日」

果たして、鮫島は最後となる場所でどんな成績を収める事が出来るのか?

鮫島の体は果たして場所の最後まで持つのか?

背水の陣で目の前の勝負に取り組む鮫島が織りなす
重厚なストーリーの漫画「鮫島、最後の15日」の魅力
そして、素晴らしさを語っていきたいと思います。

 

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「鮫島、最後の15日」のここが凄い!

素質のない人間が世の中を生きる道標がここにある!

主人公鮫島鯉太郎は体が小さく、食べても太れない体質

相撲取りとしては致命的な欠点を抱えながら
真剣勝負の取り組みを続けてきたわけで
体には多くの故障を抱え、休場もたびたびあります。

この現状から

「自分は相撲の神に愛されていない」

という思いを鮫島は抱えて相撲生活を続けています。

基本的に漫画に出てくる主人公は現時点での能力は低くても
高い素質を持っていて、最終的には強敵を打ち負かす

という設定になっています。

もしくは、一見素質がないと思われているような鈍才な主人公でも
努力に努力を重ねてトップの人達を倒す

“努力に勝るものなし”

みたいな設定になっていますよね。

漫画ですからね。

当然、それでいいと思うんですが、正直言って

“そんなに恵まれている奴は世の中にはいねぇ!”

「努力に努力を重ねれば、トップになれる?」

“バカは休み休み言ってください”

と言いたくなりますよね。

努力だけでトップになれるなら苦労はしません。

努力なしでトップになれる天才は置いといても
努力して伸びる奴も才能だし
伸びる努力を見つけられるというのも才能なんです。

“努力に勝るものはなし”

というのは強者の理論なんですよね。

そりゃ、素質のある奴を描いて
頂点に立って「イエーイ、イエーイ!」とやっていれば
物語としては歯切れがいいんですけど、ちょっとご都合主義ですよね。

「鮫島、最後の15日」はこういった都合のいい設定を全て覆してくれています。

めっちゃ努力して一生懸命になったって

ケガして体はボロボロになるし
体は大きくなれずに横綱になることも出来ません。

志半ばで現役引退を余儀なくされてしますのですが
この設定がストーリーに厚みを出してくれます。

恵まれている奴はこの世の中に何人もいないし
努力しても報われる訳ではない。

という話をしていますが、だからといって
努力することに意味がない訳ではないんですよね。

トップになれなかったとしても
自分が行けるところまで行けるように頑張れば良いわけです。

努力してトップになることが大切なんじゃなくて

“努力している自分が大切”

なんですよね。

努力することでトップになれなかったとしても
次なる自分が見えてくるという感じです。

最初から諦めて何もしなければ、進歩は0ですから。

「鮫島、最後の15日」を見ていると

なんだか結果が出ないと失敗、みたいに捉える
日本社会の悪いところが浮き彫りになっているように思えます。

鮫島鯉太郎の覚悟と生き様は

素質のない人間が世の中を生きる道標を見せてくれているなぁ

と感じます。

 


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松本清張もびっくりの超濃厚なストーリー

「鮫島、最後の15日」は鮫島鯉太郎自身の最後の場所を描いたドラマですが
必死の思いで相撲を取っているのは鮫島だけではありません。

鮫島と戦う15人の力士にもドラマがあります。

「鮫島、最後の15日」ではこの鮫島の相手となる15人に対して
一人一人丁寧にドラマを作り、鮫島との対決を盛り上げてくれます。

この対決の一番一番が濃いこと…

“まるで原液のままカルピスを飲んでいるような感じです”

初日は鮫島のよきライバルでありながらよりも先に引退してしまう飛天翔

2日目は素晴らしい素質を持ちながら努力を怠り、才能が開花しなかった宝玉光

との戦いとなるのですが、取り組みに入るまでの
各力士とのエピソードがしっかりしています。

しっかりとしているというより“超重”です。

まるで松本清張の小説を読んでいるような重厚感で
心がグッラグラと動かされてしまいます。

自分が疲れている時は読めないくらいの重さですね。

逆にこれだけの重さを持った漫画ってなかなかないですよね~

最近の漫画ってテンポいい反面、なんか軽いよね

と思ってしまう人にはピッタリ

一つの取り組みにかける重さは関取だからではなく
“引退”という2文字が織り成す
人間ドラマの重さにあるんですよ。

近年稀に見る重厚なスポーツ漫画

とくとご覧あれ!

 

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「鮫島、最後の15日」の全体評

「鮫島、最後の15日」は

“終点を予め決めておく”

という手法をとる事でただでさえドラマティックな
ストーリーを更にドラマティックに演出した
極上のエンターテイメント漫画です。

しっかりとしたストーリーの漫画を読みたいよ!

という人には是非読んでほしい漫画ですね。

随所で心を震わせてくれますよ。

 

 

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