もう一度ママと呼んで~通り魔に殺害された我が子~ネタバレ感想

もう一度ママと呼んで~通り魔に殺害された我が子~のネタバレ感想です。

作者は、板東いるか(ばんどういるか)先生。

ぶんか社の『ストーリーな女たちワイドショー編』に掲載されました。

ワイドショー編は、読者投稿など実際にあった出来事をもとにした漫画です。

「もう一度ママと呼んで~通り魔に殺害された我が子~」は

ある日突然、通り魔に殺されて息子を失くした母親の苦悩を描いた漫画です。

あまりの悲劇に、最初の場面から目をそらしたくなります。

また、犯人に対して、やりきれない気持ちでいっぱいになります。

ですが・・・子供のいる大人の女性には特におすすめの漫画です。

読み終わった後には、何とも言えない思いが広がって、とても考えさせられます。

ふっと我が子に重ねて読んでしまうと、涙無くしては読めない漫画ですので、その辺は覚悟してから読んでくださいね。

 

7月 東京都。

それは、亮太君が家へ帰る途中に起こった悲劇だった。

突然、見知らぬ男に呼びかけられた亮太君。

ふと、乗っていた自転車を止めて、男の方を見ると・・・

その瞬間、男は持っていたナイフで亮太君を刺した。

突然、最愛の息子を殺された母親の苦悩を描いた、実録漫画。

 

注意

以下、ネタバレ含んだ内容になります

もう一度ママと呼んで~通り魔に殺害された我が子~ネタバレ

残虐非道な男

7月、東京都R市、暑い夏の日の出来事だった。

友人と別れて、自宅への道を自転車で走る高橋亮太くんは、突然見知らぬ男に呼び止められた。

「おい。おい・・・おまえ」

自転車の前に立ちはだかる大きな男の影。

「おまえで、いーや」

汗まみれの男は、薄ら笑いを浮かべると、なんのためらいもなく、持っていたナイフで亮太くんを刺した。

「いた・・・いよ。いたいよぉ、ママァ・・」

うずくまりわき腹を押さえる亮太くん。

そんな亮太くんに、男はさらに切りかかる。

何度も何度も、容赦なく切りつける男。

異変に気付いた近所の住人が、あまりの悲惨さに嘔吐したほどだった。

 

突然の知らせ

静かな住宅街にたたずむ、亮太くんの自宅。

そこで、料理をしている、亮太くんの母・高橋仁美。

と、電話のベルが鳴る。

料理をしながら、受話器を取ると、それは警察からの電話だった。

「え・・・」

その瞬間、仁美は持っていたボールも受話器も床に落とした。

 

最愛の息子を失くした母親

小雨のパラつく中、亮太くんの告別式がとり行われた。

その様子を淡々と告げるテレビのリポーター。

ニュースでは葬儀の様子が流れているのだろう・・・。

息子を奪われたこのやり場のない怒りをひとりで抱える仁美。

この苦しみを夫と分かち合うことができないとわかると、仁美は実家へ帰っていった。

実家では、何もすることができず、ぼーっと過ごす毎日の仁美。

そんな中、テレビのニュースから信じられない出来事が聞こえてきた。

亮太を殺した容疑者が、今回の殺人にいたった理由は、別れた妻への腹いせだったというのだ。

しかも、容疑者は、心神耗弱(しんしんこうじゃく)状態を認められ不起訴になる可能性だという。

やり場のない怒りだけが爆発する仁美。

おもわず、テレビのリモコンを画面に投げつける。

部屋中のものを片っ端から投げつけ、荒れ狂う仁美。

そうして・・・。

不起訴の事実を許せない仁美は、ある行動に出ることにしたのだった────・・・。

 

もう一度ママと呼んで~通り魔に殺害された我が子~のネタバレ感想

実話を元にした漫画ということで、この漫画の主人公の母親仁美の気持ちと亡くなってしまった亮太くんのことを思うと・・・やりきれない気持ちでいっぱいになります。

容疑者への怒りが溢れて、はらわた煮えくりかえってます。

本当に許せない!

だって・・・もしも・・・

亮太くんが我が子だったら・・・。

そう思ったら・・・

仁美のとった行動は、正しいのかどうかはわからないけれど、気持ちはすごくわかる。

わたしだって、不起訴になんてなったら、どうするかわからない。

どれほど罰を与えても足りない。

とにかく、読んでいただければ、この言いようのない行き場のない怒り、気持ちがわかってもらえるでしょう。

このような悲惨な事件は、あってはならない。

それだけは確かです。

 

Source: 篠原千絵の漫画ネタバレあらすじ感想
Post source:もう一度ママと呼んで~通り魔に殺害された我が子~ネタバレ感想