漫画「ミステリと言う勿れ」のあらすじとガチの評価!極上の独り喋りは必見【感想・レビュー】

2017年より月刊フラワーズで連載されている
人気漫画「ミステリと言う勿れ」(作者:田村由美)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「ミステリと言う勿れ」のあらすじや面白さ

などを話していきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「ミステリと言う勿れ」

です。

 

タイトルに「ミステリ」という言葉が入っているので
ジャンルを説明するまでもありませんが

まずはこの漫画ジャンルの説明をしておきましょう。

この漫画のジャンルは「サスペンス漫画」です。

サスペンス漫画の中でも殺人事件などを解決する
『ミステリー漫画』に分類されます。

ざっくりいうと「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」と
同じようなイメージですね。

  
(左:名探偵コナン  右:金田一少年の事件簿)

 

その中で一点気になったことがあります。

それはタイトルが「ミステリー」ではなく
「ミステリ」なんだなという事。

 

しかも「言う勿れ」とあるのが

”正統派のミステリー漫画とはちょっと違うのかな?”

という期待を膨らませてくれますよね。

 

で、読んでみると

「チョー、面白い!!」

ミステリー漫画と言えば、殺人現場に出向いて
犯人が落とした証拠を探す。

容疑者の経歴を調べて、犯人へとつなげていく。

こんなパターンが王道ですが

この漫画は全く違うアプローチで
楽しめるようになっています。

 

という事で「ミステリと言う勿れ」がどんな漫画なのか?

そして、どんなところが面白くて特徴的なのか?

「ミステリと言う勿れ」について存分に語っていきましょう。

 

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「ミステリと言う勿れ」はどんな作品?

「ミステリと言う勿れ」は月刊フラワーズで連載されている人気漫画です。
ジャンルはサスペンス漫画
作者は田村由美
コミックスは6巻が発刊されています。
(2020年8月16日現在)

 

作者:田村由美
出版社:小学館
掲載誌:月刊フラワーズ(別冊少女コミック)
連載期間:2017年1月号~
巻数:6巻
(2020年8月16日現在)

 

 

「ミステリと言う勿れ」の概要とあらすじ

主人公の久能整(くのう ととのう)は
一人暮らしをする大学生。

自宅でカレーを作っているとある日
警察から呼び出されて、
殺人事件の重要参考人として取り調べを受ける事になります。

 

被害者の寒河江とは同じ高校・大学でありながらも

全く面識がなく、殺す動機は皆無の久能

しかし、久能が寒河江を刃物で刺す現場を目撃した

という人物が現れます。

そして、犯行に使われたと思われるナイフに

久能の指紋がベッタリとついたまま検出されます。

 

そんな想定外の事態においても落ち着いて対応する久能は

マシンガントークで刑事を相手にしても喋りまくります。

そして、証言の矛盾や証拠の不自然さなどを
冷静かつロジカルに論破していき

久能の取り調べを行っている

薮警部補、青砥巡査部長、池本巡査
乙部巡査、風呂光巡査ら

刑事達を困惑させていきます。

 

そして取り調べを受けているうちに

久能はある一つの事実に気づき
それを刑事達に伝えるのでした。

果たして、その事実とは一体何なのか?

 

現場展開などはなく、久能の頭の中だけで
事件を解決している風変わりなミステリー漫画

概要・あらすじはこんな感じです。

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ミステリー好きの人だとピンとくると思いますが

この漫画の最初の話はアガサ・クリスティーの作品である
「名探偵ポワロ」の安楽椅子探偵がモデルになっています。

安楽椅子探偵とは事件現場に行かずとも
頭の中で事件を解決してしまう探偵の事です。
(座ったまま事件を解決してしますという意味ですね)

シーン展開が少ない分、派手さがないのが
特徴ではありますが、

「ミステリと言う勿れ」は非常にうまく描いてるんですね~
(もちろん動きのある展開も多々ありますが…)

という事で「ミステリと言う勿れ」の見どころについて

これから話をしていきたいと思います。

 


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「ミステリと言う勿れ」のここが面白い!

久能が持つマクロな視点が人生の本質を暴く

「ミステリと言う勿れ」の魅力は
整が発する数々の言葉ですね。

俯瞰で物事を捉えていて、

人々が当たり前だと思っている事についても
それを根本から覆す視点で話してくるんですよね。

 

代表的なものは「真実は一つではない」という言葉。

どこぞの小学生名探偵が聞いたら
血相を変えて抗議してきそうですが

この言葉は芯を捉えているんですよね~

真実と言うのは受け取る側の解釈一つですからね。

悪意を持って受け止める人と善意を持って受け入れる人では
同じ行動でも結果(その人にとっての真実)は変わってきます。

正当防衛で人を殺めたとして

それでも殺人だから罪に問うべきだという真実を持った人と
これは仕方のないことだから
罪に問うてはいけないという真実を持った人が

分かれて2つの真実が出来上がっていく訳です。

「うーん、なるほど」という感じがしますよね。

 

他にも、なぜ人間が人間を殺してはいけないのか?
(戦争時などは人を殺した方が賞賛される事もあるのに)

なぜいじめられっ子がカウンセリングを受けなくてはいけないのか?
(いじめる方が心の病があるはずなのに)

というように私達が子供の頃から教えられてきた
いわゆる“常識”という奴を根本から壊してくれます。

 

堅苦しい常識に囚われて良いことはありませんからね。

整君のマクロな世界観を体験して
是非、貴方の常識をぶっ壊してほしいですね。

まずは「ミステリと言う勿れ」の1巻だけでも読む価値がありますよ。

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「ミステリと言う勿れ」の全体評

「ミステリと言う勿れ」はミステリー漫画として
非常にクオリティーが高く、読み応えのある漫画ですが

そのタイトル通りに、整の発する言葉によって

私達が普段当たり前に思っていた事への矛盾や
自分を苦しめている常識の正体などについて
指摘をしてくれる哲学的な漫画になっています。

まさに「ミステリと言う勿れ」

ミステリーだけではなく、

人生論・哲学論を頼める漫画になっているので
深みのある作品が好きであれば、是非一度見てほしい漫画ですね。

 

 

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