「ジンメン」は数あるパニックホラーの中でも感動のある稀有な作品だ【感想・レビュー・ネタバレなし】

サンデーうぇぶりで2016年から連載されていた
人気漫画「ジンメン」(作者:カトウタカヒロ)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「ジンメン」の素晴らしさや印象的だった点

などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また「ジンメン」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?

「ジンメン」の魅力、そして無料で読む方法など
について語っていきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「ジンメン」

です。

カタカナ、四文字、言葉の響き

どれをとっても不気味な雰囲気が漂っていますが

「ジンメン」はその雰囲気にたがわない漫画になっています。

という事で、まずはこの漫画が、

どんなジャンルの漫画なのかを説明していきましょう。

この漫画のジャンルは「パニックホラー漫画」です。

 

ここのところパニックホラー漫画を紹介することが多いのですが

パニックホラー漫画とは

いつも通りに生活をしていたら、
ある日急にゾンビが現れて逃げまどう

みたいなパターンの漫画ですね。

 

最近紹介した漫画だと

「魔法少女オブジエンド」「異骸」などがあります。

  
(左:魔法少女オブジエンド  右:異骸)

 

ゾンビとなる対象は変わるものの
ストーリー的に導入部分はほとんど同じパターンなので

パニックになった後にどのようなストーリーに繋げていくのか?

という事が、その漫画の個性となりますし
漫画家さんの腕の見せ所になってくる訳です。

 

という事で、「ジンメン」がどんな漫画なのか?

そして、どんなところが面白い点や素晴らしい点

「ジンメン」の魅力や世界観について存分に語っていきましょう。

 

と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています

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「ジンメン」はどんな作品?

「ジンメン」はサンデーうぇぶりで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはパニックホラー漫画
作者はカトウタカヒロ
コミックスは全13巻が発刊されています。

 

作者:カトウタカヒロ
出版社:小学館
掲載誌:サンデーうぇぶり
掲載期間:2016年~2019年
巻数 全13巻

 

 

「ジンメン」を無料で読むには

「ジンメン」をすぐ読みたい方は
「サンデーうぇぶり」という無料アプリで読むことが出来ます。

(iOS・Android双方で使えるアプリになっています)

「サンデーうぇぶり」は人気漫画を無料で読むことが出来ます!
しかも読めば読むほど、無料で読める漫画アプリです!

もちろん「ジンメン」も無料で見られますよ。
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※ちなみに配信される漫画作品は全て著作権者からの
配信許諾を受けておりますので安心してお楽しみください。

 

 

「ジンメン」の概要とあらすじ

主人公の神宮マサトは動物を愛する少年。
子供頃から不二サファリワールドに通い、象のハナヨと心を通わせていました。

 


(主人公の 神宮 マサト)

 

そして、高校入学ともにサファリワールドの近くに引っ越してきます。

しかし、久しぶりに来たサファリワールドは
雰囲気が変わっており、全体的に暗くなっていました。

 

マサトは飼育員の中田に、

幼なじみのヒトミとサファリワールドでデートするので、
ハナヨの檻に入れて欲しいとお願いしますが、

なぜかあまりいい返事が貰えませんでした。

後日、マサトはヒトミとサファリワールドに訪れます。
静けさが漂い、誰もいませんが、マサト達はサファリワールドに入っていきます。

中に入ると動物もいなくなっていました。

 

様子を伺っていると一人の人間が
マサトの方に向かってきますが、途中トラに襲われてしまいます。

逃げるマサトとヒトミはハナヨの檻に向かい、中田を探しますが、
中田は檻の中で倒れ、園長はハナヨによって殺されていました。

ハナヨの顔を見ると人間の顔のようになっていました。

大急ぎで逃げ出すマサトとヒトミ。

 

果たして、マサトとヒトミは逃げられるのか?

人面動物達の正体は一体なんなのか?

 

王道のパニックホラーを描きながらも

人間と動物の関係性についても切れ込んでいくパニックホラー漫画

 

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

基本的に最初の導入は同じです。

「魔法少女オブジエンド」だと人形
「異骸」だとゾンビ
「ハカイジュウ」だと化け物
「渋谷金魚」だと金魚

「ジンメン」では動物だというだけですね。

 

ただ、導入部分の丁寧さは上記4作品と比較して

「ジンメン」は抜けているなぁ

という印象を受けましたね。

このあたりはサンデーうぇぶりの中でも

常にトップの支持を受けてきた漫画なだけはあります。

読み進めていく中でも、感動のシーンがあったりして

パニックホラー漫画の中でも、
サスペンスに上手く寄せている面を感じるのですが

「ジンメン」の素晴らしいところはどんなところなのか??

 

という事で、そんな「ジンメン」の
素晴らしさと面白さについて、語っていきたいと思います。

 


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「ジンメン」のここが凄い!

感動できるパニックホラー漫画、思わず涙も…

「ジンメン」の中で最も秀逸だなぁと思う点は

『感動できる漫画である』という点です。

 

パニックホラー漫画というのはストーリー無視で
いきなりゾンビが襲ってくるという展開をベースに作られているので

感動できる面を作るというのは難しいのですが

「ジンメン」の場合は

・マサトと像のハナヨの関係性と運命

・マサトの役割とその後の運命

・人間の顔と知性を手に入れたが故の動物の運命

・ジンメン計画に参加する事になった人間の悲哀

等々、たくさんの感動ポイントが詰まっています。

 

動物が顔を持つというインパクトの強い画を筆頭に
たくさんのグロテスクなシーンが出現してくる漫画ですが

ベースとなるストーリーがしっかりしているんですよね~

 

今までいくつかのパニックホラー漫画を紹介してきましたが

パニックホラーをストーリーに上手く馴染ませて
きている漫画は「ジンメン」しかありません。

 

パニックホラー漫画というジャンルの性質上

”逃げる者の死”、”戦う者の死”

はどの漫画でも描かれているのですが

頻繁に出現するシーンであるだけに
そこに感動を持たせる事は難しいといえます。

 

という事で、ネタバレになってしまいますが
ジンメンで一番泣かせるシーンを一つ紹介しましょう。

それは「マサトと像のハナヨの死別シーン」です

人間の顔と知性を持つことによって
人間を敵だと見なし、牙をむいてくるジンメン達

ハナヨもその流れに乗っかり、人間を襲っていましたが
ただ一つ気にかかったのがマサトとの関係。

唯一無二の友人であったらマサトとハナヨ

そんな思いを抱えるハナヨに対して
動物への愛が深く人間も動物も死なせたくないと
主張し続けるマサトは対話を行います。

ハナヨはこの戦いは止められない、だけれどもマサトだけは助けたい
だからマサトには自分の気持ちを隠して突き放す。

そんなハナヨに真っ直ぐな気持ちを伝えるマサト

気持ちが揺らぐハナヨにマサトが予期しなかった
銃による攻撃が行われてハナヨは倒れてしまう。

意識を失うハナヨはマサトと最後の会話をするのでした。

 

私の表現でどこまで伝わるかは分かりませんが
めちゃくちゃ心を動かされるシーンです。

いまいちピンとこなかった方は
是非、漫画を読んでもらえたらなと思います。

 

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人間の存在は果たして善なのか?悪なのか?違う視点を与えてくれる漫画

「ジンメン」の大きな見どころだなと思うところは

“人間の業の深さ” です。

 

圧倒的な身体能力を持つ動物が
ジンメンとなって人間並みの知能を持つことによって
人間よりも上の立場になります。

まあ、普通に考えて素手の人間が

ライオンや像に勝てる訳がないですからね。

で、ジンメン達は人間を家畜として使い始めるんですよ。

 

人間に働かせたり、食料として人間を備蓄したり
まあ、そんな事が行われる訳ですが

この行為に対して人間がこういうんですよ。

「なんで、こんな酷いことをされなくてはいけないんだ!」

一見すると、最もな意見ですが
この意見には一つ大きな矛盾があるんですよ。

 

それは「人間が普段動物に対して同じことをしている」という事です。

人間が知能を身に着けて以降、地球の覇者として
2000年近く君臨し続けている訳ですが

君臨するにあたり、動物を喰らい、動物をこき使い
動物を駆除し、動物の命をコントロールしてきた訳です。

それだけの業の深さを抱えて、普段私達は生きているんですよね。

 

飼育されている豚や牛、鶏はもしかしたら
普段人間の事を仲間だと思っているのかもしれない。

そんな思いを踏みにじるかのように大量虐殺を行っているんですよ。

 

人間と言う視点だけで考えてしまうと
極めて狭い見解しか出てきませんが

動物の視点で考えてみたり、地球と言う視点で考えてみると
また別の見方が出来ますよね。

視野を広げて「ジンメン」を読むことが出来れば
普段私達が接するニュースや出来事など
もっと広い視野で考える事が出来ます。

是非、ジンメンを読む際はそんな事を考えて貰えたらと思います。

 


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「ジンメン」の全体評

ジンメンは入りこそパニックホラー漫画の
王道と言われる形になっていますが

そこからは人間と動物が織りなす
悲しくも激しいドラマになっています。

「動物にとって人間とはどんな存在なのか」

考えさせられる面があり、
物の見方を変える事の重要性を学べます

感動できる面が様々なところで散りばめられており
パニックホラー漫画とは思えないほどの
シナリオのクオリティを見せてくれます。

是非、一度ジンメンを読んでみて下さい。

 

 

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