B級グルメ倶楽部のあらすじや感想、見どころを紹介します。
作者は、今市子先生です。
『百鬼夜行抄』というホラー漫画を描かれた作者さんです。
『百鬼夜行抄』とはまた違った甘美な世界を魅せてくれます。
B級グルメ倶楽部のあらすじ&ネタバレ
男性新入社員の吉野は、学生時代の部活の先輩・鬼塚と、職場で偶然再会する。
学生時代、ゲイだとカミングアウトしてしまった吉野は、他の男性部員から敬遠されていた。
鬼塚はその吉野に、文句を言いつつも関わってくれる唯一の存在だった。
吉野は、鬼塚のカレーパン好きから、彼を「カレーの王子様」と名付けて、彼に恋していた。
だが、吉野は鬼塚に冷たい言葉を浴びせられて────。
苦い思いをした吉野の中では、封印したい黒歴史的存在だったのだが────!?
B級グルメ倶楽部の見どころは!?
学生時代も、現在の職場でも、吉野と鬼塚を繋ぐのは、メジャーパンメーカーのパン。
パンを介在して、お互いの気持ちの探り合いが、この漫画の見どころです。
食べる仕草が、こんなにセクシャリティーを感じさせるのか?という程です。
その仕草を絵で表現せず、会話のやり取りで想像させるという。
作者の構成手腕に唸ってしまう逸品と言える作品です。
B級グルメ倶楽部を読んだ感想は?
セクシーな描写が少ないのに、出来事の積み上げによって、読み手の気持ちをセクシー寄りに持っていく作者の手腕に、ハマってしまいました。
吉野と鬼塚の二人が、どこで誘いをかけて、どこで落ちちゃったのは、なんとなく読んでると気づかないままです。
そしとそのまま、フィナーレへと突入します。
まるで、吉野の気持ちを体感しているようです。
そして、気持ち良い結末に着地します。
ですので、何回読んでも、飽きにくいストーリー展開となっていて、読んでいてお得な気分にもなります。
二人の会話が噛み合わないところや、性格のクセで回り道してしまう、バタバタ感も楽しいです。
また、二人以外、とくにお互いの家族との関わりも描かれていて、二人の環境もわかりやすくて、面白いです。
BLですが、女性もしっかり描かれているのことに、好感を持ちました。
Source: 篠原千絵の漫画ネタバレあらすじ感想
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