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ついに告白。
前回の終了場面が太一のことを好きだと言ったのかどうかわからない感じで終わらされていたので、どうなんだろうと思っていたけど、マミに真実を告げていたみたい。
どういう心情だったんだろう。
マミの一途でまっすぐな思い。友達でいる事は出来ないの?という問いに対して、トーマはなんとなく打ち明けたくなってしまったんだろうね。
たぶん、今日打ち明けるつもりなんて全くなかったけど、トーマの中でどんどん大きくなって確信していくこの思いを自分の中に止める事が苦しくなってきていて、それが今回のマミの言葉で不意に体の外に出てきてしまったのかな。
一旦表に出たものはもう撤回できなくて、そして表に出てしまったのだけど、ずっと出したいと思っていたものでもあるから、出た途端にすっきりしたというか、逆に強くなったというか、なんでいままでこれを隠していたのかさえわからないような感覚になるんだと思う。吹っ切れたというやつだよね。
そして、そのままその思いを太一にぶつけるトーマ。太一はもちろん戸惑う。自分の全く予想していない人物からの愛の告白ほど戸惑うものはないよね。
特に太一は同性愛というものに対して、イメージしたことも近くにそういった人間がいるということも全く考えたことがなかったような男の子だったから尚のこと戸惑うよね。
でも、本当に好きってどういう感情なんだろうね。友達としての好きと恋愛感情としての好きってすごく近いものだと思ってて、特に異性間だと、異性の友情関係とか無理だっていう人がいるぐらいで、じゃあ同性愛者の場合は同性の友人がいないのかというとそんなことは全くないのだけど、じゃあ、絶対に恋愛関係に発展しない友情なのかと問われると、結構そんなこともないって人たちが多かったりする世界で、でも、中には本当に友人までで止まっている人もいるけど、逆にその場合はその友人と本当に一番の親友かというとノーが多い気もするし、とにかく答えが出るようでないというかケースバイケースと言ってしまえばそれまでなのかもしれないけど、本当に難しい、微妙なバランスで成り立っているものなんだよね。
さて、ではトーマと太一の関係性はこれからどうなるのか。太一はトーマのことを大切な友人だと思っているし、なんなら一番の親友なのかもしれない。いまは彼女の二葉ちゃんがいるけど、二葉とトーマのどっちが大切な人かと問われても答えに迷うぐらい重要な位置にいる人間にいると思う。その人間に自分のことを好きだと言ってこられた場合どうすればいいのか。
まあこれに関しては男女間でもにたようなことは起こり得ることもあるんだけど(友人と思ってた幼馴染みからの告白のような)、男女間の場合はお互いが異性愛者の場合そのまま付き合うという可能性も将来的にあるんだけど、今回のケースだと、片方は異性愛者なんだよね。もちろん異性愛者から同性愛者に変わる人とかバイの人とかももちろんいるんだけど、そういう人ってどこかで同性愛というものに興味があったり、自分の中の同性愛的な部分を少し感じている時期というか経験というかそういうものがあったことがある人がほとんどだと思う。完全に主観だけどね。太一の場合は全くなさそうだったので、トーマの告白をどうやったって受け止めることなんてできないだろうし、じゃあ友人としてこのまま普通に過ごすのかと言ったら、いや、それはある意味簡単なことではあるんだけど、いまの太一にはちょっと難しくて。もちろんトーマとしてもちょっと難しくて。
次週、太一がどういう対応をするのかが気になるね。たぶん太一はトーマの思いや悩みに全く気付いていなかったことで自分を責めるんだと思う。そして気持ちに応えられないことにもまた責めるんだと思う。うーん、つらい。
Source: 週刊少年ジャンプ感想
Post source:【ジャンプ+】「青のフラッグ」第41話(2019年2月13日配信)感想