切ない片思いの行方に目が離せない!どうせもう逃げられない【あらすじ・感想】

誰しも一度は切ない片思いの経験があるのではないでしょうか?

今回は、主人公の勤務先であるデザイン事務所の社長との切なくてながーい片思いを描いた『どうせもう逃げられない』をレビューします。

 

どうせもう逃げられないについて

作者:一井かずみ

巻数:全10巻

 

簡単なあらすじ

主人公のなほの夢は「OLになること」。

就職の内定が決まるまでのつなぎでアルバイトとして働くことになったデザイン事務所。

そのアルバイト先の社長が向坂で、向坂は社長でありながら、かつて天才と呼ばれた伝説のデザイナーでした。

そんな向坂との出会いは最初こそ最悪なものでしたが、一緒に仕事をして向坂の人となりを知っていくうちに、なほは向坂にだんだんと惹かれていきます。

自分の気持ちに気づいたなほは、向坂との距離を縮めようとしますが、向坂はなほを拒絶します。

その理由は向坂の過去にありました。彼には過去にどうしようもない大きな傷を負う出来事があったからです。

お互いに惹かれあっているにもかかわらず、向坂はなほを受け入れることができません。
そんな二人が選んだ未来とは…。

長い片思いがどのような結末を迎えるのか、最後まで気になる作品です。

 

この漫画を読んだきっかけ

電子書籍にて、最初の何話かが無料になっていたので読み始めました。作品の展開がおもしろいのはもちろんですが、絵のやわらかいタッチが優しい雰囲気で、作品の世界観に引き込まれます。

最初は無料分だけ読むつもりでしたが二人がこの先どうなっていくのかが気になり、そのまま一気に全話読んでしまいました。

ヒーローの心の闇、そしてヒーローとヒロインとの恋の行方がとにかく気になる…!

主人公のなほが恋をしてしまう、過去に天才デザイナーと呼ばれたデザイン事務所の社長である向坂。

普段はなほをからかったり、女性関係でもめていたりとふざけた男のように見えますが、いざという時にはしっかりとみんなをフォローする頼れる社長です。そして、仕事がおそろしくできる…。

そんな彼が持つ、過去の出来事による癒えない傷。

暗い過去があるヒーローに恋をしてしまうヒロイン、という設定はよくある設定だとは思います。

しかし、向坂が過去の傷にとらわれて悩み、苦しむ姿には、読んでいるこちらも胸が苦しくなってしまうほど作品に引き込まれてしまいます。

また、そんな彼をそばで見つめる健気なヒロイン。

読んでいるこっちとしては、「なんでもいいから、早く受け入れてあげて!」と叫びたくなるような展開です。

お互いに惹かれあっているのに、未来を選ぶことができない二人。

そんな二人の心情が丁寧に描かれています。

また、作中の四季の移り変わりが二人の心情ともリンクして、作品を盛り上げています。

 

こんな人におすすめ

現在進行形で片思い中の方や、過去に苦しい恋をしていた方、いまは恋はしていないけどとにかくキュンキュンしたい!という方にもぜひ読んでほしい作品です。

設定はありがちかもしれませんが、読むときっとはまりますよ~!

 

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