皆さんは源氏物語をご存知ですか?平安時代に紫式部が主人公光源氏の生涯を描いた超大作です。今回はその源氏物語をベースに描かれた名作あさきゆめみしのレビューをしたいと思います。
あさきゆめみしの世界について
作者:大和和紀
巻数:全13巻
あらすじ
時は平安、帝とその帝の世話をする桐壺の女御との間に生まれた光源氏は幼い頃に母を亡くし愛を求め様々な女性と浮名を流します。
特に幼い少女の頃から面倒を見、そして夫婦となった紫の上に対しては格別の愛を注いでいました。しかし光源氏はその愛によって様々な苦悩に直面し人生とは何かを見つめていくことになります。
見どころ
見どころはズバリ緻密な衣装と物語を彩る女性たちです。
作者が調べ尽くして描き込まれた着物の柄や年齢によるその変化は本当に素晴らしく、特に女性の着物にはそれぞれの女性にあった美しい柄が描き込まれています。
また一見すると同じ顔に見えてしまうであろう女性たちの個性が大和和紀の画力によって遺憾なく発揮されていてその誰もにしっかりとした肉付けがなされています。また随所に出てくる和歌も素敵です。
読んで思ったこと
小説では巻数も多くまた聞き慣れない言葉も多く想像することが難しい源氏物語を漫画で、それもここまで緻密に美しく表現された作品は他になく楽しんで読むことが出来ました。
読む手が止まらないと思ったのはそれこそこのあさきゆめみしが初めてです。それほどまでに熱意のこもった作品で、漫画というものが文化としてある日本に生まれてよかったなと思うほどです。
特に光源氏の生涯をこうやって知ることが出来たのは本当に嬉しいです。
興味のある方は今すぐ!
源氏物語という文学作品は1000年以上も読みつがれてきてなお色褪せることのない名作として今や海外でも人気を博しています。
もし少しでも源氏物語に興味がある方は今すぐにでも読んでいただきたいです。特にここ数年は大和和紀画業50年記念で再び彼女の作品にスポットがあたっています。
図書館で借りることも可能ですので迷っておられるならぜひ一度読んでいただきたいです。
また少女漫画だからと遠慮している男性にもぜひ読んでいただきたいと思っています。
さいごに
私はもうどのページに何が描いてあるかを覚えてしまうほどに読み込んだ作品です。それだけにこのあさきゆめみしという作品を胸を張って皆さんにおすすめすることが出来ます。
一人の男が求めた愛それは何処にあってどのようなものなのか、海外翻訳もされているあさきゆめみしの世界はいつまでも皆さんを待っていることと思います。
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