小さい頃、男の子のような元気のいい女の子や、女の子のように可愛らしい男の子って身近にいたことありませんか。
そういう子たちはその後どんな生活をしているのでしょうか。自分らしい生き方をしているのでしょうか。
今回ご紹介する漫画「とりかえ・ばや」も、男らしい姫と女らしい若君の不思議な運命を辿るストーリーとなっています!
とりかえ・ばやについて
作者:さいとうちほ
巻数:全13巻
あらすじ
物語の舞台は平安時代。
主人公たちの父親となる権大納言藤原丸光には2人の妻がいました。そして偶然にも、全く同じ日に時間差で出産をするのでした。
最初に生まれたのは女の子。その後すぐに生まれたのは男の子でした。二人はそれぞれ「沙羅双樹の姫君」「睡蓮の若君」と呼ばれ、成長していくのでした。
しかし、成長するにつれ、沙羅双樹の姫君は男の子たちと走り回るほど活発な子になります。
睡蓮の若君も屋敷内で人形遊びを女の子たちと楽しむ内気な子になるのでした。
まるでお互いに性別を変えたかのような性格になり、頭を抱える丸光。やがて、元服の時期が訪れます。
沙羅双樹が睡蓮に成り代わった結果、その抜きん出た容姿や才能が評価され、その噂が帝にまで届いたことからでした。改めて二人は自分の性を取り換えて生きていくことを誓います。
本来は姫君である沙羅双樹は、男として元服を。
本来は若君である睡蓮は、女として裳着の儀を、互いに行い、二人はもう引き返すことができなくなるのでした…。
互いの性を変えて生きる二人に注目!
お互いに性を変えて生きると決めたものの、頼る人は父親と母親以外にはいません。秘密を抱えながら、生活をしていく中で起こる数々の困難。特に本来姫である沙羅双樹に訪れたのは「結婚」という問題です。
あまりにも才能が溢れていて、評価も高い彼女に、結婚という問題は避けて通れない部分です。結婚してこそ一人前という時代。
しかし、女性であるのに女性と結婚などできるはずありません。ただ、物語の中で沙羅双樹は女性と結婚することとなるのです!どうやって結婚生活を過ごすのか、問題は山積みです。
一方で、睡蓮にも問題はやってきます。その美しさから沙羅双樹の友人であるプレイボーイ・石蕗からの熱烈なアプローチを受け困惑します。
そのうちに、女東宮への尚侍として宮中に出仕することになり、彼も宮廷から離れることができない運命へとなっていくのでした。
こんな人におすすめ
平安時代の作者不明の作品「とりかへばや物語」を漫画化した作品です。歴史ものが好きな方は絶対気に入る作品だと思います。
また、恋愛要素もたっぷり入っているので、普通の恋愛ものでは物足りないと思っている人におすすめです!
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Post source:二人の兄弟に訪れた数奇な運命!とりかえ・ばや【感想】