イブニングで2014年から連載されていた
人気漫画「いぬやしき」(作者:奥浩哉)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「いぬやしき」の素晴らしさや得られる人生の教訓
などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)
また「いぬやしき」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?
「いぬやしき」の魅力なども語っていきたいと思います。
今回取り上げる漫画は
「いぬやしき」
です。
「いぬやしき」は2014年から連載されていた漫画です。
タイトルを見た瞬間
「あっ、動物系の漫画なんだな」
と思う、動物系の漫画が好きでない私は即座に「つまらなさそう」と思い、
しばらく「いぬやしき」を手に取ることはありませんでしたが
木梨憲武さん主演で映画化された事で
「あれっ?これって犬の話じゃないんじゃね?」
と思い読んでみたら「全然、犬が出てこね~」と思ってしまいました。
そして、漫画のジャンル的に私が好きなジャンルであったのにも驚きましたね。
という事で、最初にこの漫画のジャンルを説明しておきましょう。
この漫画のジャンルは「SF漫画」です。
SF(スーパーファンタジー)漫画と言われると
宇宙を舞台にして戦争したり
アバターみたいな新しい種族が出てきて
ドラマを繰り広げられたり
みたいな事を想像する人が多いのかもしれませんが
「いぬやしき」はそこまでスケールを広げていません。
まあ、日常でこんなこともあるよね
というような感じでもないんですけどね
とにかくタイトルだけではどういう漫画か分からないので
「いぬやしき」がどんな漫画なのか?
そして、どんなところが面白いのか?
「いぬやしき」の魅力について存分に語っていきましょう。
と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています
歴史物でオススメの漫画は? → 人気ブログランキングへ
スポーツ物でオススメの漫画は? → FC2 ブログランキング
サスペンス物でオススメの漫画は? → にほんブログ村 漫画ブログ
「いぬやしき」はどんな作品?
「いぬやしき」はイブニングで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはSF漫画
作者は奥浩哉
コミックスは10巻まで発刊されています。
作者:奥浩哉
出版社:講談社
掲載誌:イブニング
掲載期間:2014年1月~2017年7月
巻数 10巻
//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
「いぬやしき」の概要とあらすじ
主人公の犬屋敷壱郎(いぬやしきいちろう)は冴えない親父
58歳という年齢ながら、70歳を超えているのではないかという
ルックスで家族から白い目で見られて
冷たい扱いを受ける毎日を過ごしていました。
(主人公の 犬屋敷 壱郎)
どこにいっても冷たい扱いを受ける犬屋敷壱郎は
読者が引いてしまうくらい冷たい仕打ちを受けていきていました。
挙句の果てにガン宣告までされて
途方に暮れる犬屋敷壱郎は犬の散歩に出ている途中に
宇宙人の事故に巻き込まれて死亡します。
地球に来た痕跡を残したくない宇宙人は
犬屋敷壱郎の死亡に慌てふためき
壱郎の体を全て機械に変えて死んでなかったように偽装します。
壱郎は当初は自分が死んで、体を機械に変えられてしまった事に気づきませんでしたが
徐々に自分の体の異変に気付いていきます。
色々な異常を目の当たりにして自分が死んで
体が機械に変えられたことに気づいた壱郎は
途方に暮れながらも、機械の体になったことで得た能力を活かし
人助けをし始めます。
一方、壱郎が宇宙人の事故に巻き込まれた際に
もう一人の青年が事故に巻き込まれていました。
その少年の名前は獅子神晧(ししがみひろ)
(獅子神 晧)
獅子神は自分が機械の体になって事を自覚すると
その能力を破壊的行為に使いだします。
友人である安堂を救うためにいじめっ子を射殺したり
ATMを不正操作して現金を引き出したりします。
その行為はエスカレートして無差別殺人を犯し始めます。
機械の体になり同じ力を得た犬屋敷壱郎と獅子神晧
二人の力の使い方は対照的でした。
果たして、獅子神晧の暴走行為はどこまで広がってしまうのか?
犬屋敷壱郎は獅子神晧を止めるのか?
機械の体になった二人の運命は如何に?
突然、機械の体になった二人の超人が
日本で騒動を巻き起こすSF漫画
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
この漫画がSF漫画だからか分かりませんが
結構設定や行動にツッコミどころがあるんですよね。
ただこの「いぬやしき」はツッコミを入れる隙も無いくらいに
テンポよく物語が進んでいきます。
人気漫画が一番陥る悪いパターンは
「ストーリーを広げようとしすぎてグダグダになる」
というパターンですが、「いぬやしき」の場合は
グダグダの「グ」の字もないまま
どんどんストーリーが進んでいきます。
そんなテンポのいいSF漫画である
「いぬやしき」の素晴らしさとを語っていこうかなと思います。
//adm.shinobi.jp/s/2d448c6cbe8ebfef5fd47df8bcb36075
「いぬやしき」のここが凄い!
極端な善と悪の対比がエンターテイメント性を増幅さえて面白い!
「いぬやしき」に出てくるキャラクター達は
完全に「善」と「悪」に分かれています。
例えば、主人公の犬屋敷壱郎の家族はめちゃくちゃ酷いです。
家族の中で父親の肩身が狭いという事は
よくある事ですが
「こんなに酷い家庭ってある?」
というくらいに壱郎にひどい事を言ったりやったりします。
“めっちゃ極端です!”
この極端な描写によって
壱郎の悲惨さがよりクローズアップされて
「切なすぎる老人」
を演出しています。
もう一人の機械人間である獅子神晧についても同様です。
友達の安堂にいじめをする人達が
「めっちゃ酷いんです!」
獅子神晧はその友達を殺してしまうんですが
「まあ、これだけ酷いと殺されて仕方ないかも」
と思ってしまうレベルです。
いくら漫画だったとしても、ここまで酷い奴らはいないだろう!?
という人達が出てくるので、現実離れしすぎて
「ちょっとこれは…」と思う人もいるかもしれませんが
逆に言うと、感情移入しやすいストーリーになっています。
極端な「善」と「悪」を出すことで
物語に入りやすくなっている
そして、心を動かされやすくなるんですよね~
壱郎の前に出てくるヤクザや
獅子神晧の大切な人達を傷つける世間や警察も
かなり極端な立場で描かれています。
この心をグイグイと動かしてくる
「いぬやしき」のストーリーは注目ですね。
子供の頃、一度は思い描いた妄想に心が躍る
機械の体を手に入れた獅子神晧は
大量殺人を行ってしまう訳ですが
その殺人の手段が
子供の頃に一度は妄想した事があるであろう
方法になっています。
その方法とは
指で鉄砲の形を作って「バンッ」というだけで
実際の鉄砲と同じ効果を与える
という訳の分からない手段です。
いやいや、体が機械になったことと
この能力何も関係なくない??
とツッコミを入れざるを得ないのですが
まあとにかくそんな方法で獅子神晧はバンバン弾を打ちまくる訳です。
しかも実際に面と向かってバンとやるだけでなく
テレビやパソコンなどの画面に映った状態で
「バンッ」と発砲出来るという無敵の能力を持っています。
しかも、テレビやパソコンもジャックできるので
「もう、無敵中の無敵です」
獅子神の暴走はどう考えてもやりすぎで
社会的は100%の悪なんですが
この信じられないような能力は
子供の頃に妄想した空想上の能力みたいな感じと似ていて
ある種の清々しさを感じてしまいます。
壱郎も無意識ではありますが
誘導式のミサイルを同時発射することが出来ますし
壱郎も獅子神晧も背中にジェットエンジンが出て空を飛べる能力があったり
誰しもが一度は妄想した事があるであろう
科学もへったくれも取り除いた超能力を駆使して
色々なところでやりたい放題やってくれます。
この描写が単純に痛快なんですよね~
これぞ漫画!!
というような設定と物語で読者に訴えかけてくれるので
見る方はグイグイと引き込まれて
「いぬやしき」を一気読みしてしまいます。
「いぬやしき」の全体評
「いぬやしき」はこれぞ漫画というような
エンターテイメント性にあふれた作品になっています。
正義と悪がはっきりとしていますし
犬屋敷壱郎と獅子神晧が持っている能力も
誰もが一度は妄想した事があるような超能力になっています。
漫画自体も読みやすく全10巻をあっという間に読めます。
「痛快な漫画を読みたい!」
「サクサク進んでいく漫画を読みたい!!」
という人は是非読んでください。
「いぬやしき」をすぐ読みたい方は
電子書籍書店である【eBookJapan】がオススメです。
国内最大のマンガ(電子書籍)販売サイトeBookJapan!
eBookJapanは本を買う毎にポイントがつくので、割引で本を買う事が出来るのが特徴です。
特にまとめ買いするとポイント5倍なのであっという間に
1000円分以上のポイントが貯まるのでオススメです。
「電子書籍ではなくて、本で読みたい」という人は
【漫画全巻ドットコム】がオススメです。
漫画全巻を新品でも中古でも販売している書店です。
綺麗な状態で全巻揃えたいしたい人も安い価格で全巻揃えたい人も
どちらの要望も受け入れてくれるので希望に沿って購入できます。
ちなみに電子書籍も売っていますが、電子書籍を買うなら
【eBookJapan】の方が安く手に入りますよ。
Source: 漫画GIFT~勉強として漫画を読むレビューサイト~
Post source:極端な善と悪を対比させた「いぬやしき」はいかにも漫画らしい作品!【感想・レビュー:ネタバレなし】