ビッグコミックスペリオールで2011年から連載されていた
人気漫画「雪人(ゆきと)」(原作:大沢在昌、作画:もんでんあきこ)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「雪人(ゆきと)」の素晴らしさや得られる人生の教訓
などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)
また「雪人(ゆきと)」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?
「雪人(ゆきと)」の魅力なども語っていきたいと思います。
今回取り上げる漫画は
「雪人(ゆきと)」
です。
「雪人(ゆきと)」は2011年に連載開始されて
2013年までしか連載されていなかったので
なかなか知っている人はいないと思います。
最初にこの漫画のジャンルを説明しておきましょう。
この漫画のジャンルは「サスペンス漫画」です。
サスペンス漫画というと
「バトルロワイアル」とか「デスノート」のような
ちょっとホラーがかった漫画を思い浮べる人が多いかもしれません。
(左:バトルロワイアル 右:デスノート)
ただ、この「雪人(ゆきと)」はそういった漫画とは全く違う
「純粋な刑事物の漫画」
です。
分かりやすく言うと大人気のテレビドラマの「相棒」みたいな感じです。
(相棒も原作は漫画ですが…)
(相棒)
ですので、ドラマ「相棒」が好きな人は
すんなりと入ってこられる作品になっています。
で、このブログのタイトルに
「雪人」は濃厚な推理小説を読んだような気にさせる
と書いたんですが、元を辿ると「雪人(ゆきと)」も
小説だったんですよね。
それを知らないまま漫画を読んだので
「いやぁ~、すごく推理小説っぽくて丁寧な作品だなぁ」
とか勝手に思っていました。
Wikipediaで調べてもあまり情報が出てこないような
マイナーな作品ではありますが、上品で丁寧に仕上げられている
サスペンス漫画「雪人(ゆきと)」の魅力を存分に語っていきましょう。
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「雪人(ゆきと)」はどんな作品?
「雪人(ゆきと)」はビッグコミックスペリオールで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはサスペンス漫画
原作は大沢在昌、作画はもんでんあきこ
コミックスは全5巻が発刊されています。
原作:大沢在昌、作画:もんでんあきこ
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミックスペリオール
掲載期間:2011年~2013年
巻数 全5巻
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「雪人(ゆきと)」の概要とあらすじ
主人公の梶雪人(かじ ゆきと)は田代組という
ヤクザの組を探して上京してきた一人の若者。
(主人公の 梶 雪人)
田代組を探すためにはぼったくりの店に積極的に足を運び
危険な思いをしながらも情報を得ようとする雪人
なぜ雪人が田代組を探しているのか?
雪人は警察官である自分の父親を殺した
田代組の組員である苅部耕二を探していたからだった。
現在は既に潰れてしまっている田代組だったが
同じ警察官である佐江や元田代組の宮本の協力もあり
徐々に苅部に近づきつつあった雪人。
(警察官である 佐江)
もう少しで苅部に近づけるというる最中、
苅部は何者かに殺されてしまい
雪人が対面した時は既に死体となっていた
苅部が殺される直前に苅部の住まいから出てきた
新島が怪しいと踏む雪人
(容疑者とにらんでいる 新島)
果たして雪人は苅部殺しの犯人を捕まえる事が出来るのか?
父親殺しの真相を暴くことが出来るのか?
静かにストーリーが進む中でも、重厚な雰囲気が漂い、
スリル溢れる展開が待っているサスペンス漫画の傑作
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
ストーリーとしては刑事ものによくあるパターンのストーリーです。
キャラクターの特徴としては
“主人公の雪人の秋田訛りが酷い”
くらいなものですが、作品が進む中で訛りも直ってくるので
取り立てて飛びぬけたキャラクターもない状態です。
ここだけ聞くと面白くない漫画のように聞こえてしまいますが
「雪人(ゆきと)」は面白い漫画に仕上がっています。
そんな「雪人(ゆきと)」の素晴らしさとを語っていこうかなと思います。
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「雪人(ゆきと)」のここが凄い!
漫画特有の間延び感をシャットアウト!テンポが良い
「雪人(ゆきと)」は小説を基に書かれた漫画だという話をしましたが
基となた小説は「北の狩人」という作品です。
(北の狩人)
小説は読んでいないので断言はできないのですが
きっと小説を忠実になぞっているんだろうなぁ
という感じが漫画から溢れています。
それはなぜかというと
「テンポがいいから」
です。
私は小説とか本はほとんど読まずに漫画ばかり読んでいる人間ですが
漫画の悪いところを一つ挙げろと言われたら
「終盤になればなるほど間延び感が出てしまう」
という事を挙げます。
人気漫画とかだと連載が終わってしまうと読者が減ってしまうという
「大人の都合」で継続される事も多々ありますし
作者がその作品の世界に没頭することで
ストーリーやバックボーンなどを細かく書きたくなってしまい
ストーリーが間延びされるという事も多々あります。
なので、最初の方は面白かったのに
最後の方は残念な仕上がりになってしまったなぁ
という漫画はたくさんあります。
(終盤で間延びした漫画代表の アカギ)
だけれども、「雪人(ゆきと)」の場合は
最後までテンポが崩れることなく綺麗にエンディングを迎えています。
人気漫画でありながら5巻で終わっているという点も
間延びがない事を表していますし
小説をベースに書いているという点も
間延びさせようがないという状況を作っていると言えますよね。
何にしても最初は面白くて、最後の方はウダウダになってしまう漫画が多い中で
最初から最後までしっかりと完成されたストーリーを堪能できるのは
素晴らしいの一言
です。
作品のクオリティーを求める方向と
マーケティング的に売れることを求める方向は
真逆になりがちですが
「雪人(ゆきと)」は作品のクオリティーに重きを置いているので
派手さはないもののスリリングで味わい深いストーリーを楽しむ事が出来ます。
いい意味で漫画っぽさがない漫画ですね。
少女漫画家のイラストとサスペンスが絶妙にマッチ!
「雪人(ゆきと)」の作画をしているもんでんあきこさんは女性である上に
「週刊マーガレット」でデビューした作家です。
私は男性なので少女漫画とは縁がなくて
(子供の頃は妹の影響でちょっとは読みましたが…)
いわゆる少女漫画の絵が嫌いだったんですが
「雪人(ゆきと)」の絵はストーリーとベストマッチしています!
少女漫画の絵柄ってなんか線が細いというか
ちょっと臨場感溢れる表情を見せることが多いのですが
「雪人(ゆきと)」についてもこの絵で緊迫感が伝わってくる部分があります。
例えば、こんな絵とかいい味出してるんですよね~
私の好みとしては絵は好きじゃないんですけどね~
ただ、「雪人(ゆきと)」の世界観としては
非常にマッチした画です。
静かだけれどもハラハラドキドキする
という展開を堪能できる「雪人(ゆきと)」の絵は
見どころ満載ですね。
「雪人(ゆきと)」の全体評
「雪人(ゆきと)」はサスペンスの王道を行く
刑事もの(殺人事件)の物語。
題材は最もポピュラーですが
マーケティングを度外視した内容の濃い物語は
推理小説の名作を普通に読んでいるような感覚にさせられます。
巻数も少なく非常に読みやすい漫画なので
上質な推理小説を読みたい人にはオススメの漫画ですね。
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Source: 漫画GIFT~勉強として漫画を読むレビューサイト~
Post source:「雪人」は濃厚な推理小説を読んだような気にさせる漫画だった【感想・レビュー:ネタバレなし】