ビッグコミックスピリッツで2004年から連載されている
人気漫画「闇金ウシジマくん」(作者:真鍋昌平)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「闇金ウシジマくん」の素晴らしさや得られる人生の教訓
などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)
また「闇金ウシジマくん」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?
「闇金ウシジマくん」の面白い点を語っていきたいと思います。
今回取り上げる漫画は
「闇金ウシジマくん」
です。
「闇金」という言葉から連想されるように
「闇金ウシジマくん」は貸金業、しかも闇金融をテーマにした漫画です。
この漫画のジャンルとしては「経済漫画」ですね。
少年誌ではこういったジャンルの漫画が連載されている事はほとんどありませんが、
青年誌ではいわゆる「闇金系」の漫画は珍しくありません。
「闇金」を扱った代表的な漫画といえば
『ナニワ金融道』
が挙げられます。
(ナニワ金融道)
「お金」と「命」は人間の汚い部分を見せると言いますが
(私が勝手に言っているだけですが)
「闇金ウシジマくん」も例にもれず、人間の汚い部分、醜い一面を
もろに押し出してくる『重み』のある漫画です。
そんな重みのある作品ながら
2010年にはテレビドラマ化
2012年には映画化
2014年には新シリーズのテレビドラマ化及び映画化
と様々な媒体に取り上げられるくらい
「闇金ウシジマくん」は人気漫画の地位を不動のものにしています。
そんな「闇金ウシジマくん」を私がを読んで、面白いと思った魅力や
人生で得られる教訓などを存分に語っていきたいと思います。
と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています
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「闇金ウシジマくん」はどんな作品?
「闇金ウシジマくん」はビッグコミックスピリッツで連載されている人気漫画です。
ジャンルは経済漫画(闇金系漫画)
作者は真鍋昌平
コミックスは現在までに42巻が発刊されています。
(平成30年3月25日現在)
作者:真鍋昌平
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
掲載期間
2004年24号~
巻数 42巻
(平成30年3月25日現在)
「闇金ウシジマくん」の概要とあらすじ
闇金会社である「カウカウファイナンス」の社長である
丑嶋馨(うしじまかおる)は10日で5割という
むちゃくちゃな金利で金融業を営んでいます。
(闇金ウシジマくんの主人公 丑嶋 馨)
常識的に考えて地獄に落ちるしかないような
金利で商売をしているウシジマの会社は上手くいかないように思えますが
そんな暴利でもお金を借りたいという人が
ウシジマの元には多数集まってきます。
ウシジマの元に集まる客は当然のことながら
普通の貸金業者ではお金を借りられない“訳アリ”の客ばかり
そんな訳アリの客が闇金からお金を借りるとどうなってしまうのか?
闇金自体の悪を描きながらも
社会の一部としてまかり通っている現実を真っ直ぐ見据えて
お金に困る人間たちの苦しい現実と哀れな末路を描いた
重厚なヒューマンドラマ
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
闇金は法律を守らず営業している会社
“すわなち悪”
という図式は誰しもがわかっているところですが
現実問題、日本に存在している訳です。
綺麗ごとばかりを語りたがる日本人ですが
実際には綺麗ごとだけで生きているほど人生は甘くありません。
その「甘くない」という部分にフォーカスして
それをデフォルメ(拡大)しながら
色々な人間の業を暴いていく
そこが「闇金ウシジマくん」の特徴的なところであり面白いところです。
人間の業を見る訳ですから、当然軽い内容にはならず
思いストーリーになってくるのですが
そんな「闇金ウシジマくん」の魅力、
そして面白さを語っていきたいと思います。
「闇金ウシジマくん」のここが凄い!
お金の大切さを学べる貴重な漫画
「闇金ウシジマくん」に出てくる客たちはハッキリ言ってお金を舐めています。
例えば、ギャンブル依存症になる主婦
ギャンブル依存症は病気だとか何とか言っていますが
依存症はギャンブルで勝った快感が忘れられずハマっていく訳です。
ってことは、前提として
「ギャンブルで勝てるかも?」
と思っているという事です。
この程度の低い思考は「お金を舐めている」としか言いようがありません。
「そんなんでお金が儲かったら世話ないって」
普通に考えれば分かるでしょ。
どのギャンブルを見ても胴元が勝つように出来ている訳で
ごくまれにいるギャンブルで勝てる人間は
「天才レベル」の人間なだけです。
私はパチンコや競馬で勝っている人間を知っていますが
誰しもが人三倍くらい研究して勉強して規律を守って動いています。
一回出たからって快感が忘れられないって
「あんた、バカなの?」
と思ってしまいます。
「闇金ウシジマくん」に出てくる主婦は
結局お金を返せず、借金を返済するために体を売り始めて
自分の人生をボロボロにしていきます。
まあ、結局のところお金を舐めた事で
自分にそのツケが全て回ってきた感じです。
お金は絶対に舐めちゃいけないんです。
もう一つ衝撃的だった話が、見栄を張るためにお金を使い
闇金にお世話になることになってしまった女性の話です。
周りの人間に付き合うために物を買ったり
分不相応な交際費を捻出したりって
“ただのバカです”
そんなバカ女に向けたウシジマくんの一言がこれ
稼いだ分を使うならまだ分かるけれども
稼げてもいないのにそれ以上のお金を使うって何なんでしょうね~
お金を舐めすぎです。
結局、漫画に出てくるこの見栄っ張りな女性は
借金の返済が出来ずに風俗で働きだす
風俗で働いている事が会社にばれ自主退職へ追い込まれ
そのストレスで更に浪費癖を深めていき
多数の客を相手にすることで性病に感染
ストレス解消のためクスリに手を出し
どんどん質の悪い風俗へ移っていき、全てがボロボロになります。
これらはフィクションなので、かなり話を大きくして
物語を作っているのですが
実際のお金の事を舐めて痛い目に合っている人は大勢いる訳で…
お金が持っている怖さを学ぶには十分なストーリーになっています。
日本では「お金なんて必要ない」とか
言っているお花畑の住人がいますが、
“お金は絶対に必要なものです”
お金という物が持っている魔力、怖さ、重要性などはしっかりと学ぶべきで
「闇金ウシジマくん」を読む価値はそれだけで十分にありますね。
後味の悪さ一辺倒!中途半端にいい子ぶらない潔さ
先ほどの章で「闇金ウシジマくん」のストーリーを2つ紹介しましたが
どちらのストーリーも非常に後味が悪い話になっています。
じゃあ、他のストーリーは後味が良いのかというと
“闇金ウシジマくんの全ての話が後味悪い”
です。
読んでいると絶望的な気持ちにさせる漫画
それが「闇金ウシジマくん」です。
こういった悪行三昧系の職業を取り上げた漫画って
何気に少し良い面をアピールしようとしたりするんですけどね~
例えば、稼いだお金で誰かを助けようとしていたり
この職業を通じて何かの巨悪に立ち向かっていたり
ちょっといい奴な感じを出して
漫画の印象を中和させようとするんですが
「闇金ウシジマくん」は悪一辺倒です。
闇金ですからね、基本的に良い奴がやる仕事ではないんですよ。
変にいい子ぶらずに筋を通した形のストーリーが
「闇金ウシジマくん」という漫画のキャラを引き立たせています。
もう読むと気持ちが暗くなる位に後味が悪いんですけどね~
でも、その後味の悪さが魅力なんですよね。
中途半端にいい子ぶられると魅力がなくなるものですが
「闇金ウシジマくん」にはそれがありません。
いい意味で
心を寒くさせる漫画に仕上がっています。
「闇金ウシジマくん」の全体評
「闇金ウシジマくん」は経済漫画、それも闇金系の漫画という事で
“お金に大切さを反面教師的に教えてもらえる漫画”
です。
日本ではお金の話をすると意地汚いような印象を持たれてしまいますが
生活をするうえで最も重要なツールがお金な訳ですから
避けて通れない訳ですよ。
そんなお金の重要さをストーリーの重厚さと
後味の悪くなる構成で学ぶことが出来ます。
学びが多い作品なので、後味が悪くても何の問題もないという人には
「闇金ウシジマくん」はめちゃくちゃオススメの作品です。
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Source: 漫画GIFT~勉強として漫画を読むレビューサイト~
Post source:「闇金ウシジマくん」ほど後味の悪い漫画はないかもしれない【感想・レビュー:ネタバレなし】