皆さんは、セーラームーンの事は知っていると思います。
でも、実は彼女よりも先に活躍していたセーラー戦士がいたのをご存じでしょうか?それが、セーラーVです。
コードネームはセーラーVについて
作者:武内 直子
巻数:全3巻
あらすじと魅力
あらすじとしては、普通の中学生である愛野美奈子が、言葉を喋る不思議な猫、アルテミスと出会った事で、コードネーム「セーラーV」となって、悪と戦うというお決まりのヒロインものなんです。
そして、魅力はなんといっても美奈子のドジさです。本当にヒロインで良いのかしらというぐらいの、ミーハーで天然さんなんです。そんな美奈子のサポートをしているアルテミスがとにかく健気なんです。どんなに美奈子がドジをしても、それをカバーしようとする姿がとてもいじらしくて、きっと彼が人間だったら、二人はきっと恋に落ちていただろうな。と、思ってしまいました。
普通、女の子が変身して戦うというと、もっと過酷な話を連想すると思うんです。でも、セーラーVは明るく楽しそうな話が続くんです。でも、だからこそ後半のシーンがとてもグッとくるんです。
美奈子の前に現れた最上A(エース)。彼は敵でありなから、美奈子の運命の人でした。前世よりずっと美奈子に想いを寄せていた彼は、自らセーラーVに倒されて、美奈子の本来の記憶を呼び覚ます手助けをしてくれるんです。
一瞬にして蘇った記憶の中には、本当の仲間達がいます。あんな明るいお笑い路線だったストーリーが一気に引き締まるのです。
そして、美奈子は自分の本当の仲間がいる場所に、そして本当に守らなくてはいけない相手がいる場所へと旅立つ決意をするんです。この話を読んでから「セーラームーン」を読むと、成る程という場面が何度かあります。
この物語を知っているか知らないかでは、かなり印象が違います。本当の使命を思い出した時に、きっと彼女の心は複雑だっただろうな。と、思いました。かつての仲間を思い出した喜びと、今までのような生活は出来なくなるという辛さ。
彼女はどんな風に受け止めたのでしょう。
そして、アルテミスは彼女の側で何を感じていたのでしょう。
いろんな見方が出来るこの作品が私は大好きです。出来れば、もっと彼女の活躍が見たかったな。と、思いました。
こんな人に読んでほしい
この作品は、いろんな人に読んで欲しいです。かつてセーラームーンが好きだった人や、美少女が活躍するのが好きだという人、そういう人にはぜひ読んで、この作品の面白さを知って欲しいな。と、思うのです。
コードネームはセーラーV 新装版(1) (KCデラックス なかよし)
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Post source:実は本家よりも先に活躍していた「コードネームはセーラーV」【感想】