【感想・レビュー】弱虫ペダルはベタなのに何で面白いんだろ?【ネタバレなし】

週刊少年チャンピオンで2008年から連載されている
人気漫画「弱虫ペダル」(作者:渡辺航)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「弱虫ペダル」の素晴らしさや得られる人生の教訓

などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また「弱虫ペダル」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?

「弱虫ペダル」の面白い点を語っていきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「弱虫ペダル」

です。

 

「ペダル」という言葉から連想されるように
「弱虫ペダル」は自転車をテーマにした漫画です。

つまり、この漫画のジャンルは「スポーツ漫画」です。

「弱虫ペダル」はスポーツの中でも“自転車競技”を取り上げた作品なので、
他に自転車競技を取り上げた漫画と言われても
なかなか思い浮かびません。

「自転車競技」ってハッキリいって

“マイナースポーツ”

ですよね。

まだ誰もが切り開いた事のないジャンルという点では
エッジが利いていて良いのかもしれませんが
あまりにマイナーなスポーツだと読者に興味を持ってもらえない可能性があるので
ある意味、自転車競技を取り上げたというのはギャンブルなのかなと思います。

ですが、この「弱虫ペダル」はマイナースポーツである
自転車競技の魅力を上手く引き出して面白い作品に仕上がっています。

2013年にはテレビアニメ化
2015年にはアニメ映画化
2016年にはテレビドラマ化

と様々な媒体に取り上げられる事からも
「弱虫ペダル」の面白さが伺えますね。

 

そんな「弱虫ペダル」を私がを読んで、面白いと思った魅力や
人生で得られる教訓などを存分に語っていきたいと思います。

 

と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています

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「弱虫ペダル」はどんな作品?

「弱虫ペダル」は週刊少年チャンピオンで連載されている人気漫画です。
ジャンルは自転車漫画(スポーツ漫画)
作者は渡辺航
コミックスは現在までに55巻が発刊されています。
(平成30年3月15日現在)

 

作者:渡辺航
出版社:秋田書店
掲載誌:週刊少年チャンピオン
掲載期間
2008年12号~
巻数 55巻
(平成30年3月15日現在)

 

「弱虫ペダル」の概要とあらすじ

アキバ大好きのオタク少年である主人公の小野田坂道

彼は大好きなアニメ、ゲーム、漫画などを買うために
往復90kmもの道のりを自転車でアキバに通う毎日を過ごしていました。


(弱虫ペダルの主人公 小野田 坂道)

小野田坂道は自転車競技部の強豪である総北高等学校へ入学

学校へと続く勾配のきつい坂道、素人では絶対に自転車に乗って進めない急坂を
鼻歌まじりに登っていく小野田坂道は同級生であり、
自転車競技のエリートである今泉俊輔の目に止まり
勝負をすることになります。


(坂道の同級生 今泉 俊輔)

結果は惜しくも負けてしまったものの
今泉とのレースで自転車の魅力を感じ始めた小野田坂道

自転車競技部が何となく気になりだした中
アキバへ繰り出すともう一人の同級生である鳴子章吉と出会い
自転車競技の魅力により一層気づくことが出来
自転車競技部への入部を決意します。


(坂道の同級生 鳴子 章吉)

初心者でありながら、自宅が急坂の上にある事で
坂道を登る鍛錬を幼少期から自然と行っていたこと

そして、アキバまでの90kmという長距離を
毎日走っていた小野田坂道は自転車競技部に入部して以降
メキメキと実力が上がっていきます。

総北高等学校の3年生レギュラーを相手と一緒に
小野田坂道はインターハイに出場することが出来るのか?


(総北高等学校の3年生レギュラー)

次々と出会うライバルたちと互角に戦い
そして、勝利を収める事が出来るのか?


(ライバル校箱根学園のエース 真波 山岳)

自転車競技を土台とした熱血スポ根漫画

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

「弱虫ペダル」の特徴は何と言っても
自転車競技というマイナースポーツを取り上げているところです。

日本人の多くは一度は自転車に乗ったことがある人なので

「なーんだ、自転車を漕ぐなら割と簡単じゃね?」

と思うかもしれません。

競技としてはマイナー、だけれどもツールとしては超メジャー

このギャップをどうやって裏切っていくかが
面白いところだと思いますが

この自転車を巡る絶妙のバランス感を
うまく取り込んで作品を作っているなぁ

という印象が持てる作品ですね。

そんな「弱虫ペダル」の魅力、
そして面白さを語っていきたいと思います。

 

「弱虫ペダル」のここが凄い!

自転車競技って奥が深っ!未知の面白さを知るっていいね!

弱虫ペダルで取り上げている「自転車競技」のルールを
知っている人ってどれくらいいるんですかね?

私は正直、全く知りませんでした。

せいぜい知っているのは

「ツールドフランス」

とか

公営ギャンブルの「競輪」

くらいです。

スポーツとしてルールは知らないし
もちろん魅力も知りませんでした。

この今まで触れてこなかった未知の領域を
ガツン!!とぶつけてこられます。

この「ガツン」のデカさが想像以上であることが
「弱虫ペダル」の最大の魅力です。

 

おいおい、このままペダルを回していたら
あんた死んじゃうよ??

と、思うくらい限界を超えて、更にその上の限界まで到達しようとする
ロードレーサー達の姿はめちゃくちゃ迫力がありますし
魂が震えるほどの衝撃を受けます。

バスケットボール、マラソン、サッカー

運動量が多くて大変なスポーツは色々と知っているつもりでしたが
ロードレーサーの運動量の多さにはただただ脱帽です。

1回の競技で数kg体重が落ちるレベルの運動を何日も続けるとか

「絶対に無理だし」

この超ハードなスポーツとスポ根漫画の相性がバッチリなんですよね~

ハードであればあるほど、その過酷さは活きてくる訳ですからね。

ただのマイナーなスポーツを選んできたというだけでなく

スポ根漫画に最も相性の良いスポーツを選んできた!!

人気スポーツ漫画になるポジションを確保した上で連載が始まった

というのが、弱虫ペダルの最大の武器です。

ビジネスとかでも同じですよね。

ポジショニングってめっちゃ大事です。

需要が多くても、ライバルが多くて超激戦となる
商品は簡単に売れませんからね。

それなら需要はそこそこでもライバルが少ないような
ポジションを取れる商品を作った方が絶対に売れます。

このポジショニングの妙を体現しているのが
弱虫ペダルの凄さですね。

 

王道のスポ根漫画!捻りなく真っ向勝負が清々しすぎる

「弱虫ペダル」は題材選びという点で変化球を投げていますが

ストーリーは超がつくほどの王道です。

自転車競技は最も過酷ともいえるスポーツな訳ですから

根性を出して、どんどん成長していくという
捻りのないストーリーの方が合っているんですよね。

そのあたりを計算しているのか、自然とそうなったのか分かりませんが

“自転車競技 × 根性”

で、スポーツ漫画としての魅力が大爆発しています。

静のものに敢えて動のものをくっつけて
物語にインパクトを与える

という手法もありますけどね~

ただ、この自転車競技というジャンル自体が新鮮なだけに
動のものに動をくっつけて
めちゃくちゃ漫画を盛り上げた方がより楽しくなります。

もし、弱虫ペダルの後に自転車競技を作りたいのであれば
少し変化をつけた作品にしてもいいと思いますが

自転車競技というジャンルの先陣を切る漫画ですから

剛速球でビュンビュン飛ばしたればいいんです!!

自転車競技界の「スラムダンク」になっちゃえばいいんですよね。

で、実際にスラムダンク的なポジションをとっているし
このジャンルでは草分けとなる漫画に仕上がっています。

最上級にハードなスポーツと最上級にハードなスポ根漫画

この組み合わせをじっくりと堪能出来て、そして

心が熱くなる漫画に仕上がっています。

 

「弱虫ペダル」の全体評

「弱虫ペダル」は自転車競技という

新しいジャンルを切り開いたスポーツ漫画

です。

自転車競技の奥深さもしっかりと堪能できますし
その競技の過酷さから熱~いスポ根漫画に仕上がっています。

燃えるようなスポーツ漫画を読みたい
という人にはもちろんオススメですし

単純に面白い漫画が見たいという人にも
「弱虫ペダル」はめちゃくちゃオススメの作品です。

 

 

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Source: 漫画GIFT~勉強として漫画を読むレビューサイト~
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