鈍感同士のじれったい恋!帝の至宝を読んだ感想

身分差の恋、シンデレラストーリーって誰でも一度はあこがれるものですよね。そこで今回は超純粋な村娘と超鈍感な帝のじれったい恋愛漫画をレビューします!

 

帝の至宝について

作者:仲野 えみこ

巻数:全7巻

 

 

簡単なあらすじ

親のいない村娘・香蘭(こうらん)は村長のじっちゃんと暮らしていました。そんなある日香蘭は、大けがし、行き倒れている男に出会います。

 

丁度、第一王子が暗殺され、兵が暗殺者を追っているという話を聞いた香蘭はその男が暗殺者ではないかと疑い始めます。

 

しかし、医者だったじっちゃんの「けが人は誰であっても助ける」という教えの元、その男を看病し始めます。その男は志季(しき)といい少しずつ距離を縮めていく二人ですが、香蘭の村に第二王子がやってきます。彼は税を支払わない香蘭の村を見せしめにするために火を放ちます。

 

そこに現れたのが、なんと暗殺者疑惑の志季です。実は志季は暗殺されたはずの第一王子で命からがら生き延びていたのです
。香蘭を守るために皇帝に即位する志季と、そんな彼についていく香蘭が周りを巻き込んでいくラブストーリーです。

 

感想

この物語の一番の売りは「無自覚な溺愛」ですね。周りから見たらどっからどう見ても相思相愛で、お互いを一番大切にしているのに、本人は恋をしていることに気づいていません。気づいていないのに恋人同士の雰囲気ムンムンの二人は見ていてじれったいんです。じれったいけど、キュンキュンする!という乙女心をくすぐりまくられました。

 

特に志季は香蘭を大切な友人と思っているようですが、香蘭がいじめられていると皇帝という立場もはばからず怒りをあらわにしたり、甘やかしたり、どれだけ自分の恋愛感情に鈍感なんだと突っ込みたくなります。でも、そんな溺愛されてみたいですよね。

 

また、主役以外のキャラが個性的で、香蘭の通う学校(志季が)で出会った姉妹は香蘭をいじめまくりますが、途中から香蘭に欠かせない理解者になります。ちょっと冷たいけどいわゆるツンデレでめっちゃかわいかったです。妹に欲しいです。

 

自称占い師の吏元(りげん)は全く当たらない占いで笑わせてくれ、個人的には吏元と一緒に暮らしたら幸せになれるなと思いました。つまり吏元は私の一押しです。

 

面白い展開だったのが、「親の反対問題」です。てっきり志季のお母さんが二人に猛反対して大問題に!となると思っていました。確かに問題になるのですが、あり得ないほどの溺愛を見せる志季に実の母親ながら引き、、、イヤ、感心して、反対しても無駄だと悟って反対をやめます。

 

なんだか新しい展開で笑ってしまいました。確かに自分の子供が女の子をあり得ないくらい溺愛していたらあきらめますよね。

 

まとめ

じれったい恋ですが、友人にも関わらず読み手が胸焼けするくらいの溺愛を見れます。完結しているので、一気読みしたい方にお勧めです。

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