ビッグコミックスピリッツで2015年から連載されている
人気漫画「アオアシ」(作者:小林有吾)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「アオアシ」の素晴らしさや得られる人生の教訓
などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)
また「アオアシ」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?
という点についても語っていきたいと思います。
今回取り上げる漫画は
「アオアシ」
です。
アオ“アシ”というタイトルで勘の良い人は気づくかもしれませんが
この漫画のジャンルは「サッカー漫画」です。
同じジャンルの漫画を挙げるとすると
「キャプテン翼」や「エンジェルボイス」
などが挙げられます。
(左:キャプテン翼 右:エンジェルボイス)
スポーツ漫画で多く扱われているジャンルが
「野球漫画」と「サッカー漫画」
です。
それゆえにサッカー漫画を読む読者の目も肥えてきており
ただのサッカー漫画だと評価されないくらいに
ある意味、難しいジャンルだと言えます。
そんな百花繚乱のサッカー漫画の中でも
「アオアシ」は秀作と言える漫画です。
2017年にはマンガ大賞第4位を獲得している事からも
アオアシが素晴らしい漫画であるという事の説明にもなると思いますが
人の評価はとりあえず置いておくとして
私が「アオアシ」を読んで、面白いと思った魅力や
人生で得られる教訓などを存分に語っていきたいと思います。
と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています
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「アオアシ」はどんな作品?
「アオアシ」はビッグコミックスピリッツで連載されている人気漫画です。
ジャンルはサッカー漫画(スポーツ漫画)
作者は小林有吾、コミックスは12巻が発刊されています。
(平成30年3月1日現在)
作者:小林有吾
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
掲載期間 2015年6号~
巻数 12巻
(平成30年3月1日現在)
「アオアシ」の概要とあらすじ
愛媛のド田舎に住んでいる主人公青井葦人は
地元では高いサッカーレベルを持っていますが
「唯我独尊」の性格ゆえに自分一人でサッカーをする自己中心的なプレイヤーでした。
(主人公の 青井葦人)
愛媛県内の大会で敗れてしまい呆然とする葦人。
そんな葦人の試合をたまたま観戦していた
「東京シティ・エスペリオンFC」の監督である福田達也は
葦人のプレイに光るものを見出し
東京シティエスペリオンのセレクション(入部試験)を受けるように勧められる
(福田達也監督)
セレクションを受けるため東京に上京してきた葦人は
そこで今までに触れ合ったことのないレベルのサッカーに戸惑いながら
セレクション合格を目指します。
果たして葦人は東京シティエスペリオンのセレクションに合格できるのか?
葦人は東京シティエスペリオンでどのように成長していくのか?
一人の少年の夢と成長を描いた王道のサッカー漫画です。
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
ストーリーとしては割と単純で王道と言われる感じですね。
素質のあるけれどもレベルの低い少年が
様々なプレイヤーと出会い、そのレベルを高めて
チームを勝利に導いていく
そんな物語です。
ストーリーが王道なだけに何かしら捻りを加えてこないと
ただのサッカー漫画で終わってしまうところですが
「アオアシ」はちゃんとその一捻りが利いているんですね~
そんな「アオアシ」の一捻りした魅力
そして、素晴らしさを語っていきたいと思います。
「アオアシ」のここが凄い!
戦術にクローズアップして、別の切り口でサッカーを描いている
キャプテン翼を代表する一般的なサッカー漫画は
「技術」「体力」「強さ」「気持ち」など
個が持っている身体能力の成長を描いて
試合を戦っていきますが
アオアシの場合は
“戦術”
にフィーチャーしてストーリーを展開していきます。
身体能力は背景に描かれているものの「戦術」にフォーカスを当てた事で
“異質の試合内容”
を描くことに成功しています。
私はサッカーの素人なので、アオアシに描かれている事が
本当に必要な事なのかどうかは分かりませんが
「ここのスペースを空けるためにこう動いて…」
みたいなやり取りは見ごたえ十分です。
葦人の武器は「シュート」でも「ドリブル」でも「パス」でもなくて
“視野の広さ”
というところに面白さがあります。
スポーツというアクティブなものに
“シミュレーション”
という静的な“考える”要素を加えた事で
サッカーではなく、三国志を見ているような気分になります。
この視点を加える事でアオアシは普通のサッカー漫画ではなくなりました。
“戦術”に特化したサッカーの試合をとくとご覧頂きたいですね。
ありふれたベタなものでも切り口を変えて見せれば
すごく新鮮に見えるんだなぁ
という事をアオアシは教えてくれています。
ユースチームを舞台にしたことでキャラクターが活きまくり
アオアシは戦術に特化した異質のサッカー漫画だとい話をしましたが
アオアシにはもう一つ異質な切り口が用意されています。
それは
「ユースチームが舞台になっている」
という事です。
一番ベタな設定である中学サッカー、高校サッカーという設定だと
「チームを勝たせることが一番」
という発想でチームにまとまりが出てきます。
だけれども、アオアシの場合はユースチームが土台にあるので
自分がプロのサッカープライヤーになるには
「他のチームメイトはライバル」
そして、見方をシビアにすると
「蹴落とすべき対象」
として、描かれています。
この設定によってキャラクターがどんどん活きてくるんですね~
セレクション上がりでチームメイトを敵視している
阿久津渚は見事なまでに敵役を演じているし
(阿久津渚)
ジュニアユースチームから昇格した朝利マーチス淳や黒田勘平などは
プロになる事を最優先した血の通わないサッカーをする事で
青井葦人との対比を上手く描けています。
(左:朝利マーチス淳 右:黒田勘平)
“プロになるための下部組織であるユースチーム”
という設定は非常にユニークなので
他のサッカー漫画にはないストーリーやキャラクターを
どんどん生み出すことに成功しています。
この「設定の妙」はアオアシの真骨頂だと言えますね。
「アオアシ」の全体評
「アオアシ」は普通のサッカー漫画と違う
“戦術ありきの試合内容”
“ユースチームを舞台にしている”
という切り口を持った漫画です。
この切り口がある事で他のサッカー漫画にはない
ストーリーやキャラクターを生み出しており
今までのサッカー漫画にはない面白さを演出しています。
ベタなストーリー、ベタな商品とかでも
切り口や設定を変える事で新鮮なものに変わるんだ。
という事は漫画のみならず、
生きていくうえで使えるアイディアの捻出方法なので
仕事や人間関係にも役に立ちます。
アオアシの斬新な切り口は、是非漫画を読んで確かめてください。
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Source: 漫画GIFT~勉強として漫画を読むレビューサイト~
【感想・レビュー】アオアシは新しい切り口のサッカー漫画である!【ネタバレなし】