まだ完結していない漫画を出すのもどうかとは思いますが、大好きな作品なのでちょびっと紹介したいと思います。
今回紹介するのはまだ続編が連載中の「東京喰種トーキョーグール」です。
中二病的な人には最高に面白い漫画だと思います。ちょっとイカレた雰囲気とか、エグい話が好きな人には特に。
この表紙で「良い感じ」って思った人は是非読むべきです!笑
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漫画連載データ
連載時期 | 2011年~連載中 |
作者 | 石田スイ |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
巻数 | 1部全14巻、2部1~5巻~ |
主なあらすじ
現代社会に紛れ込む「喰種(グール)」が存在する世界。喰種は人間を食す事でしか栄養を補充出来ない悲しい存在である。
見た目は人間とほぼ同様だが、身体能力は人間を遥かに超えており、強力な存在になると怪物のような容姿に変身する者もいる。
主人公「金木研」は気弱な文学系大学生だったが、とある事件をきっかけに半死の状態に陥るが、喰種の臓器を移植されて蘇生してしまう。
その結果「半喰種」となってしまい。普通の食べ物を食べらず、人間を食べる事でしか栄養を摂取出来ない肉体になってしまう。
「東京喰種トーキョーグール」は喰種という存在を描き、悲劇の主人公である金木研を描いたダークファンタジーです。
喰種と言う特殊な存在
東京喰種の最大の魅力はやはりこの「喰種」と言う特別な存在を描いている事にあります。
喰種は人間しか食べられません。そしてそれに苦悩している喰種もいれば、食料としか見ずに快楽的に殺人を犯している喰種もいる。
主人公である金木研は「元人間」なので当然「食料」として簡単に割り切れるはずがなく、そこへの苦悩が序盤のテーマになっています。
人間以外は不味くて食べられない
喰種となった金木研は何とか食事を摂取しようとするものの、何を食べても不味くて吐き出してしまいます。
その際の表現が本好きの金木研らしく、実にユニークに食料のまずさを表現してくれているので、読者にもわかりやすい。
人間を食べる時は恐ろしいほどの快感を得るそうで、喰種はその快感が忘れられずに人間を食べる。
赫子(かぐね)を使った戦闘能力
喰種は身体能力そのものが人間を遥かに凌駕しており、強い喰種になると簡単に人間の首を引きちぎり、体を一撃で貫きます。
ですがそれだけではなく、赫子(かぐね)を使った特殊攻撃能力も持っています。
赫子(かぐね)の能力は個体によって様々で、その強さや特性も各々異なります。
金木研に移植された赫子(かぐね)はかなり強いものとなっており、序盤の時点で使い方さえ理解すればSレートぐらいの強さはあると思われる。
天敵である喰種対策局(CCG)
喰種には喰種対策局(CCG)という天敵が存在します。簡単に言うと警察のようなものです。
喰種対策局(CCG)は喰種を殺して作った「クインケ」と言う兵器を持っており、その兵器は喰種の赫子(かぐね)から作られている。
包丁ですが貫通出来ない喰種の皮膚をクインケは簡単に貫く強さを持っており、これによって人間でも喰種と対抗する事が出来る。
作中の途中から登場する「有馬貴将」は喰種対策局(CCG)最強の男として、喰種側からも恐れられています。
一見すると「喰種が恐ろしい世界」に思われがちですが、喰種側も喰種対策局(CCG)を恐れており、特に有馬貴将クラスが現れると喰種の方が怯えて逃げ出すレベル。
人間を食らう喰種の恐ろしさを表現する一方で、あくまで「半喰種」となってしまった金木研の視点としても、喰種対策局(CCG)の恐ろしさも表現されているのが面白い所です。
絵は徐々に上手くなるタイプ
絵は正直最初はあまり上手くありません。
構図の見やすさもありますが、単純に人物描写があまり良くありません…。表情に関しても崩れすぎていて、個人的にはちょっと挫折しかけたレベルです。
ですが徐々に絵のレベルが上がっていき、更に安定もしていくので問題ありません。
6巻辺りからは普通にカッコいいイラストが増えていきます。更にどんどん心理描写もエグくなっていくので、見ていて良い感じに狂っている感を味わえます。
特に主人公である金木研の危うさは見ててクセになります。
個人的には石田スイ先生の絵は好きです。もう最近では絵が上手くなりすぎてちょっと引くレベルになってきてますね…最初のあれはなんだったんだっていう…。
こうやって連載中に化物級に絵が上手くなる先生の作品は読んでて面白いんですが、途中から「今のクオリティで描き直してくれないかな…」ってちょっと思ってしまいます…笑
登場人物が多すぎて把握はしにくい
正直な話、一回通して読んだぐらいでは全然理解出来ない話が複雑になっています。
更に絵が安定していないので、登場人物の顔が変わっていくため、大事な描写で誰が誰か理解しづらかったりする事も…1部の最後で超重要人物の正体が判明するシーンで、僕はそれが誰かわかっていませんでした…笑
また敵がしれっと使っているクインケが、実は主要人物の親のクインケだったりする事も多々あったりして、人間関係はかなり複雑にからみ合っています。
序盤にちょっとだけ登場したキャラクターが後々重要人物として登場したりする事もあり、人物相関図を作ったら凄い事になりそう…。
またあえて鮮明に描写しない手法も取っているようで、知らないうちに関係が進んでいたりする事も多々あります。
ある意味では説明不足とも言えますが、それらを確認するために改めて読み返す作業も案外楽しめます(笑)
主人公 金木研の魅力
この作品は主人公である金木研の魅力が最大の面白さだと僕は思っているので、金木研の魅力についてちょびっと書いておきたい。
ネタバレしない程度にサクッと。
真面目な優等生
元々が金木研は真面目な優等生タイプで、それが故に半喰種になってからも葛藤に悩まされる事になる。
もっと気楽に物事を考えられる人なら良いのに、何でも背負おうとしたり、何でも自分のせいにしたりします。
でも見てて憎めないし「頑張れ」って思えてしまう。だから東京喰種は読んでて面白い。
金木研が不幸過ぎるし、だからこそ読んでて「頑張れ研ちゃん!」って思えるこの魅力を生み出してるのは凄いなぁ…って思います。
突き抜けた中二病感が良い
中途半端な中二病的な世界観ではなく、徹底的に中二病を突き詰めた世界観が実に良いです。
「人を食べたいけど食べたくない」と言う葛藤や、片目だけ喰種の証の赤い目になってしまい眼帯をしていたり、もう最高に中二病です。
とある出来事から精神的に不安定になっていき、自分の力が暴走して、精神的にも完全に暴走してしまう辺りも、完全な中二病的な要素ですよね。
この突き抜けた中二病的な要素も東京喰種の魅力の一つだと思います。そしてその中二病敵要素を集約された金木研の魅力が半端ない。
個人的には一部のラストシーンとか大好きです…笑
こんな魅力的な主人公はそういない
僕は基本的に「特別過ぎる主人公」はあまり好きじゃありません。
でもその「特別な主人公」である金木研は凄く好きです。たぶん結構不幸である事、そして本人が凄く凡人っぽいからなんだと思います…笑
むしろ金木研が出て来ないと「早く金木様出してよ~」って思うぐらいには、金木様が好きです。
あと個人的には最初雑魚から強くなる系の方が好きなんです…最初から強い扱いの主人公はあまり好きじゃないんです。
こんな人にオススメ
- 中二病的なのが好きな人
- 絶望的な話が好きな人
- 悲劇が好きな人
- バトル漫画が好きな人
- エグいのが好きな人
物語的にかなりエグいです。序盤こそ絵があまり上手くないので「なんだこんなもんか」的に感じるかも知れませんが、中盤以降はかなりエグくなっていきます。
やはり青年誌の「登場人物があっさり死ぬ」展開が僕は好きです。強そうだと思ってた人があっさり殺されて退場するの、リアルですよね。
ってわけで東京喰種は実にオススメです。
ウィキペディアは読まないように
ウィキペディアには盛大にネタバレが連続しているので、基本的には読まない事をオススメします。
読むとしても自分が読んでからですね…そしてコミックス派だと、まだコミックスで出てない部分も全部ネタバレで書いてあるので、読まない事をオススメします。
コミックス派なのに読んじゃってちょっとネタバレしちゃって泣いてます…笑
1部と2部で分かれているので注意
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「東京喰種」は14巻ですが、続編の「東京喰種:re」はまだ連載中なので安心して全部買ってください(笑)
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