サクラ色の傷痕ネタバレ感想!ネグレクト母から養護施設へ!

サクラ色の傷痕のネタバレ感想です。

作者は、かわちゆかり先生。

かわいらしく繊細な絵柄に残酷な物語が、悲しみを一層引き立てます。

母親、そして義父からの虐待の末、児童養護施設へ送られた幼い姉妹(果乃・莉乃)の過酷な運命を描く漫画「サクラ色の傷痕」

 

サクラ色の傷痕1巻あらすじ

5歳の果乃(かの)は、物心がついたときから、母に怒鳴られる日々だった。

こぼしてしまったご飯を床に這いつくばって食べる日常。

そして、突如、母に叩かれる毎日だった。

部屋からは、一歩も出してもらえず、外の世界を知らない果乃だった。

ある日「新しいお父さんよ」と母が男を連れて帰った。

そして、妹・莉乃(りの)が生まれる。

音のない暗かった部屋に明かりがつき、会話が飛び交い始めた・・・かに見えたが────・・・。

 

サクラ色の傷痕1巻ネタバレ

サクラの季節に莉乃が産まれ、サクラが散るころには、その幸せも散っていった。

家族でのお出かけに果乃が連れて行ってもらえることはなかった。

「留守番お願いね」

そう笑顔で母に言われ、ひとり家に取り残される果乃。

ただただ、母に愛されたい。

5歳の果乃の精一杯の甘えに、母は────・・・。

母の虐待に加え、父からも暴力を受けるようになった果乃。

ある日、果乃はベランダの収納ケースに入れられる。

外は真夏日だった。

異変に気付いた母は、救急車を呼んだが・・・。

その日から父の姿はなかった。

そして、母もまた、果乃と莉乃を残して出て行ってしまった。

誰にも助けを求められず、暗い夜を二人で過ごす。

食べ物は底をつき、食べ物を描いた画用紙を貪る果乃と莉乃。

ついに、2人は力尽き、莉乃はうごかなくなっていた────・・・。

サクラ色の傷痕1巻ネタバレ感想

心が痛みます。

虐待漫画としては、それほどひどい虐待の内容ではありません。

見るに絶えないというほどではないですが、読んでいて、果乃があまりにかわいそうになってしまいます・・・。

それでも、なんとかぎりぎりのところで、児童相談所の人たちに発見されて、一命をとりとめます。

そして、児童養護施設へと送られる果乃と莉乃。

物語はそこから、徐々に展開していきます。

児童養護施設でも何やら一波乱ありそうな予感です。

外の世界を知らずに育った果乃がこの先、どのように成長し人と関わっていくのか、とても気になるところです。

けして他人ごとではなく、すごく身近な問題である幼児虐待。

そのトラウマを抱えた子供たちがどのような大人になっていくのか関心の深いテーマの漫画です。

 

サクラ色の傷痕2巻あらすじ

母親のネグレクトにより、自宅に置き去りにされた果乃と莉乃。

2人は瀕死の状態で発見され、児童養護施設に預けられた。

外の世界を知らずに育った果乃は他人と接するという初めての環境に戸惑う。

そんな果乃に優しく声をかけてくれたのは、同じ6歳の少女・大沢桃子だった。

桃子は施設の職員からも信頼される人気者だった。

だが、そんな桃子と彼女の周りの子供たちから果乃はイジメを受けはじめる・・・。

さらに、果乃は桃子の裏に隠れた狂気を垣間見ることとなる────・・・。

 

サクラ色の傷痕2巻ネタバレ

「はーい、お口開けてぇ」

ごっこ遊びで赤ちゃん役をさせられた果乃は、桃子たちにどろだんごを口に無理矢理押し込まれた。

泥まみれにされた果乃はたまりかねて、施設内に逃げ込んだ。

廊下を泥で汚してしまった果乃は、施設職員に注意を受ける。

だが、誰一人として果乃が受けたイジメには気づかない。

そんなとき、桃子の持ちものがなくなった。

両親からのプレゼントだというその髪留めは、果乃のもとから見つかった。

身に覚えのない果乃は、その事実を否定するが・・・。

ある日のことだった。

果乃は莉乃を探していた。

そこで、職員からこんなことを聞いた。

「新しい赤ちゃん役にしたいから、莉乃を連れて行った」と・・・。

慌てて莉乃を探す果乃。

そして、焼却炉のそばで、莉乃が段ボールに入れられる姿を見つける。

莉乃は目を瞑ったまま動かない。

段ボールに寝かせた莉乃の上から、花弁を散らす少女たち。

そして────・・・。

「赤ちゃん、死んじゃったね・・・」

少女たちは静かにうつ向いた────・・・。

サクラ色の傷痕2巻ネタバレ感想

母からの虐待から逃れてホッとしたのもつかの間。

果乃は、児童養護施設ではイジメにあいます。

イジメられても、逆らえなかった果乃が、妹の莉乃がひどい扱いを受けたとわかると、逆上します。

声にならない精一杯の声が、痛いほど伝わって来て、心が痛みます。

漫画だけど、こういったことは現実でもあること。

それを受けた子供はどんな気持ちでいるのかと思うと・・・。

そして、果乃をイジメた桃子もまた被害者であったことを思うと、もう言葉がでません。

かわいらしい絵柄なだけに、子供たちの発する言葉が、別世界の出来事のように感じられます。

それがまた、いっそう子供たちの傷ついた心を想像させられて、悲しくなります。

物語としては、改心した母親が迎えに来て、わりとあっさりと児童養護施設での出来事が解決したように思いました。

ですが、本番はこれから!?というような前振りがあって、ますますストーリーを盛り上げてくれそうな展開になりそうです。

サクラ色の傷跡の1巻は、ネグレクトによる虐待、そして、2巻は、施設でのイジメがテーマになった漫画です。

そして、待望の3巻は?

 

Source: 篠原千絵の漫画ネタバレあらすじ感想
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