ミッションをこなして恋愛を知る!?わたしにxxしなさい!を読んだ感想【あらすじ付】

恋愛する上で、男の子の方から積極的になってもらいたいと思った事はありませんか。今回は、どんな相手であっても怯む事なくミッションを指令させる主人公・雪菜の登場する『わたしにxxしなさい!』をレビューします。

 

私に××しなさい!について

作者:遠山えま

巻数:19巻

 

あらすじ

目つきが鋭い氷室雪菜は学園で別名雪女として生徒から恐れられていました。しかし、雪菜は売れっ子の携帯小説作家だったのです。雪菜の小説は人気でしたが、読者からラブが足りないとの指摘を受けました。そこで雪菜はラブについて学び始めます。

 

この漫画を読んだきっかけ

私は遠山えま先生のファンで、全作品を欠かさず読んでいました。これまでのえま先生の作風とは正反対な内容であったため、興味本位で本を手に取りました。

 

本作品のみどころ

『わたしにxxしなさい!』のみどころは、ミッションを仕掛ける相手、北見時雨との恋愛関係にあります。最初はお互い無関心であったにも関わらず、ミッションを通して相手の魅力的な部分に気付くというストーリー展開が繊細な絵柄と共に丁寧に表現されています。

 

特に途中で複雑な四角関係になる場面が続くのですが、雪菜と時雨が自分の好きな人を自覚する場面は感動的です。

本作品にしかない魅力

この漫画作品の魅力は、主人公の雪菜です。少女漫画の主人公は元気であるか、内気な少女のどちらかが王道です。

 

しかし、雪菜はそのどちらでもありません。クールではあるけれど、内に秘めた気持ちは熱いといった少年漫画のヒロインのような女の子なのです。これまでにない主人公なので、ワクワクしながら作品を読む事が出来ました。

面白かった点

本作品は、女性が男性に強い態度でいる点が面白かったです。これまでの少女漫画では、男性側のリードが強い部分が多かったです。

 

しかし、雪菜は登場するどの男キャラよりも頭の回転が早いため劣勢になってもすぐに男性にミッションを受けさせる事が出来ます。強い女性が主人公である点が、作品全体に新鮮さを与え結果的にストーリーも面白くなっていったと思います。

 

全体的な感想

読んでいて常に胸がドキドキした作品に久しぶりに出会いました。登場人物も全員魅力的ですし、雪菜も嫌味のない主人公だったので素直に応援出来ました。

 

最後まで雪菜の恋人は誰になるのか分からずにヤキモキしましたが、結果的に元鞘に収まったエンディングで一安心しました。雪菜と時雨には幸せになってもらいたいです。

 

こんな人におすすめ

少女漫画は好きだけど、新鮮味のある物語を読みたいと考えている人におすすめしたいです。

何故なら、本作品は登場人物全員が強い個性を持っているからです。しかし、その個性はこれまでの少女漫画には無い属性なのです。クール、腹黒さそして重い愛情という少女漫画の登場人物としては考えられない個性が付けられています。そのため、ストーリー全体に強い刺激が常に加わっている状態です。

 

新しい世代の少女漫画を読みたい人に是非手に取ってもらいたいです。

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