全身整形して恋に一直線！カンナさん大成功です!を読んだ感想【あらすじ付】

人の見た目ってその人の性格にも影響を与えてる気がしますよね。

今回はブスでいじめられていた主人公が全身整形して恋にまっすぐに進んでいく「カンナさん大成功です！」についてレビューしたいと思います！

カンナさん大成功です！について

作者：鈴木由美子

巻数：全5巻

主人公は、昔みんなからブスでいじめられていた神無月カンナという22歳の女の子です。大学の学食でひっそりと働いていた時に優しくしてくれた、蓮台寺浩介に恋をします。そして彼を振り向かせるために、全身整形をして再び浩介の前に現れるのです。

カンナさんは元々は純粋で謙虚な性格なのです。しかし美人は傲慢で、わがままが許されると勝手な根拠を持っているため、わざとそのような態度をとってしまい上手く事が進まない恋愛コメディーのお話となっています。

カンナさんは整形のおかげですべてが美しい女性なのですが、ある日自販機の底に落ちているお金を拾っておしるこを買って飲んでいる隅田川菜々子と出会います。

彼女は整形をしていない天然美人なのです。常にマイペースで、顔色を一切変えないという特徴を持っています。美人がする行動ではないことを、隅田川菜々子は顔色変えず行うところが面白いです。

カバゴジラとみんなから呼ばれているカバコは、昔のカンナさんと同じようにブスで暗くて友達のいない女の子です。カンナさんはカバコのことをどうしても放おっておけなくて、色々世話を焼いてあげるのです。

ある日浩介がカバコの容姿を褒めると、その一言を真に受けてカバコは勘違いしたブスとなっていくのです。自分は美人なんだと思いこんでしまったカバコは、男に貢いでいる状態でも自分は好かれているからと一生懸命男に尽くしてしまうのです。

カバコの場合も勘違いブスとなって性格が悪くなっていきますが、時たまブスの頃のいい癖が表れてしまうところにどこか憎めない気持ちになるのです。

全身整形したカンナさん、天然美人の隅田川菜々子、勘違いブスのカバコは全く似ていない女3人なのです。けれどカンナさんの恋を応援したり、カバコのピンチを助けたりしながら友情を築き上げていきます。

カンナさんと浩介の恋のお話だけではなく、女の友情も描かれていて涙する部分もあるのです。

カンナさんは全身整形をしましたが、好きな人を振り向かせるには顔だけが大事ではないということを伝えてくれる漫画です。

誰かが困っている時は助けてあげようという優しい気持ちをもっていたり、簡単な気持ちで整形したわけではないという覚悟をもっているカンナさんだからこそ魅力的なのだと思います。コンプレックスをもっている人に勇気を与えてくれると思います。